銀座三越でミュージックフリークのためのシャツをオーダーする


注文して約3週間。やっとカスタムオーダーのシャツが届いた生地は1万5000円、2万円、2万5000円などいくつか種類がある

 ソニーのウォークマンからはじまり、その後、iPodやiPhoneの発売で急激な拡大を見せたデジタル・ミュージック・プレーヤー市場だが、本体だけでなく、イヤフォンやスピーカー、携帯ケースなどのアクセサリーまで含めると、その市場規模は膨大だ。

 最近は時々見掛けるようにはなってきたが、アウトドアミュージックのプレバックに最適なファッショングッズもその延長上の商品だ。筆者は、多くのデジタル・ミュージック・プレーヤーを購入しているが、基本的には、いつも同じお気に入りのヘッドフォンを使用し、付属のヘッドフォンを使うことはない。

 筆者愛用のイヤフォンは、Shure社のイヤフォンだが、海外製品にありがちなきわめて個性的な外観と共に、頑固なまでのパーツ選びにこだわっている。

 使い勝手を一番に考える国産の普及製品なら、ケーブルの引き回しを考え、滑らかで細いケーブルを採用することが多い。ところが、残念ながら筆者愛用のShureのケーブルは、きちんと耳に固定するには、顔の一部にケーブルをガムテープで貼り付けた方が簡単なのではないかとも思える商品で、慣れが必要だ。そんな引き回しの面倒な頑固なケーブルは、時として、人間の首や頭の動作にも影響を与えてしまう。

 胸のポケットに入れたデジタル・ミュージック・プレーヤーから伸びたケーブルは、左右どちらかの肩越しに上方向に伸び、ステレオ再生である限り、ケーブルは左右の2本に分かれて両耳にイヤフォンは届く。時として、頭部を左右に振ったり、大きく回す必要があれば、硬くて頑固なケーブルは、単調な頭部の自由な動きも制限するほどだ。そんな不自然なぎこちなさを簡単にストップする方法がある。

 シャツの襟の内側に取り付けられているブランドロゴのちょうど裏側(外側)位置に、ヘッドフォンケーブルを通す極めて小さな「ケーブル・ループホルダー」を取り付けるのだ。そこにヘッドフォンケーブルを通してイヤフォンを耳に挿入するだけで、不快な首のツリはほぼ全面的に解消する。

 筆者はこの初夏にケーブル・ループホルダー付きのカスタム仕様のシャツを銀座三越で誂えた。クリーニングを重ね約4回ほど同じシャツを着たが、使い勝手はほぼ完璧であることを確認したので、これから追加オーダーを考えている。ケーブルの軟らかい硬いに関わらず、ナチュラルな頭部の動きを実現するにはベストの解決方法だと自画自賛している。音楽フリークなら、これからは「ケーブル・ループホルダー」がシャツオーダーの基本だ。

襟の中央に共布でケーブル・ループホルダーを特注する使い方はきわめて簡単だ。ヘッドフォンケーブルを上から通して、iPodなどに接続するケーブル・ループホルダーから上に少し余分にケーブルを出しておくだけで、頭部を左右に振っても動きはナチュラルだ

商品名実売価格購入場所
お誂えシャツ2万円銀座 三越

 

(ゼロ・ハリ)

2011/8/23 06:00