SDHCに対応したコンパクトフラッシュアダプター


サンワサプライのコンパクトフラッシュアダプター「ADR-SDCF」

 デジタル一眼レフカメラの中でも大型のカメラでは、今でもメモリカードはコンパクトフラッシュが主流だ。一方、コンパクトデジタルカメラや一部の携帯型ゲーム機ではSDカード、携帯電話・スマートフォンではmicroSDカードが主流と、それぞれにサイズが異なっている。市場の価格は下がっているので、必要十分な容量のカードを気軽に買えるようにはなっているものの、使わなくなったカードを流用できたら……と思ってしまったときに便利なのが、変換アダプターの類だ。

 今回購入したのは、サンワサプライのコンパクトフラッシュアダプター「ADR-SDCF」。SDカードをコンパクトフラッシュサイズに変換し、大型の一眼レフカメラなどで使えるというものだ。一口にSDカードといっても微妙にいくつかの規格が存在するが、本製品は32GBのSDHCカード(Class 10)までをサポート。さらに、64GBの容量を実現する「SDXC」カードもサポートされており、対応メディアの種類という意味では文句の無い仕様だ。アダプターを(さらに)利用することで、「microSDカード」→「SDカードアダプター」→「本製品」という利用も可能で、携帯電話やスマートフォンで使っているmicroSDHCカードを一眼レフでも利用できるようになる。著作権保護機能はサポートされていないので、カメラでの(ごく普通の)利用が基本となる。

 また、本製品を使用することで、SDHCカードに無線LAN機能を内蔵した「Eye-Fi」を、大型の一眼レフで利用するといったことも可能になる。Eye-Fi側では、本製品のような変換アダプターを介した利用は動作保証の対象外なので注意する必要はあるが、筆者の環境では、ニコンのD3およびD200で問題なく動作している。なお、一眼レフがスリープに入るとEye-Fiの送信も止まるため、半押しタイマーの設定を変更し、スリープまでの時間を長めに変更する必要があった。

 コンパクトフラッシュアダプターなので、自然と大型の一眼レフユーザーが対象ということになるが、上等なSDカードを買ったので使い回したい、という場合はもちろん、カメラバッグに忍ばせておくと、予備のメモリカード代わりになるのではないだろうか。

SDカードや、アダプターを介してmicroSDカードを装着可能D3のスロットに挿入する様子。アダプターは一般的なコンパクトフラッシュより厚みがあるものの、規格の範囲内だ

 

製品名製造元購入価格
ADR-SDCFサンワサプライ4380円

 

 

(太田 亮三)

2011/5/16 06:00