蜘蛛?フェイスハガー?でも実用性の高いiPhoneスタンド


製品パッケージ。イギリス製だが、国内では日本トラストテクノロジーが販売している

 iPhoneやケータイをセットできるスタンドにはさまざまな種類があるが、ギョッとするような形状で異彩を放っているのが、今回紹介するspider podium(スパイダーポディウム)だ。spiderは蜘蛛、podiumは表彰台とか祭壇という意味なので、意訳すれば蜘蛛の形をした台、という意味になる。

 形状はその名前の通り、8本足を持つ蜘蛛そのもの。足はフレキシブルに可動するようになっており、4本足を使って自立し、残りの4本足でiPhoneやケータイ、デジカメ、携帯ゲーム機などをホールドできる構造になっている。しっかりと機器をくわえ込んだその姿は、蜘蛛というよりも映画「エイリアン」に出てきたフェイスハガーを思わせる気味の悪さだ。

 もっとも、その異様な外見に反して、実用性はそこそこ高い。まずは自立性。足を開いてガッシリと踏ん張れるので、安定感も高く、サイズの大きなガジェットをセットしても倒れづらい。足が1本ずつ可動することから、置く場所がデコボコであっても大丈夫だ。また足をアームなどに巻き付ければ、宙に浮かせることもできる。

 セットするモバイル機器の形状を問わないのもポイントだ。例えばケータイであれば、タテ、ヨコどちらの向きでも問題なく置けるので、通常はタテ置き、ワンセグ視聴の際はヨコ置きといった具合に用途に応じて置き方を変えることができる。新書程度の本を立てられるなど、ブックスタンドとしての利用も可能だ。

 本体中央にはiPhoneのコネクタを通せるサイズの穴が開いており、iPhoneを充電しながら立てておくこともできる。このことから、一応iPhone用に作られた製品という位置づけのようだが、むしろ市販のスタンドにうまく合わないガジェットを設置するのに向いたマルチスタンドと言えそうだ。

パッケージ裏面。柱に固定している写真などが掲載されている製品本体。写真だと関節部分があるように見えるが、実際には脚の部分はどの位置でもまんべんなく曲げることができる
iPhoneを設置したところ。ケースを装着したままの状態や、横向きでも設置が可能だ後ろから見たところ。脚部は一応ラバーコーティングが施されているらしいが、あまりそれらしい滑り止め効果は見られない
中に針金が入った、いわゆるクネクネ人形のような構造新書程度の本であればブックスタンドとしても使える

 

製品名販売元購入価格
spider podium日本トラストテクノロジー1980円

 

 

(山口 真弘)

2011/1/7 06:00