通勤・通学電車内でも活躍する中国語学習機

サイズは子供の手のひらサイズ

　秋葉原で久しぶりにウィンドウショッピングをしていたら、歩数計大のコンパクトな中国語リスニング学習機を発見した。シチズン・システムズの電子リスニング学習機「ED10C」という製品だが、気軽に買える価格だったので、少しでも何かを学べればOKという気持ちで、白色の製品をレジに持っていった。製品はレッド、ホワイト、ブラックの3色から選べた。

　この製品、まずはコンテンツだが、語学学習系のガジェットの性か、いわゆる入門～初級クラスの中国語である。実用性を重視し、文法はなく、四声の学習はおさわり程度で、旅行や出張時に使いそうな単語や会話文を中心に音声で紹介している。教科書で出てきそうな人々の会話は出てこない。説明書によると、旺文社が監修した「ゼロからカンタン中国語」の内容に準拠しているのだそうだ。

　筆者は仕事上、中国語の会話に日常的に触れているが、知らない単語も見かけたので、恥は今のうちにかけとばかりに学習した。このように、中国語会話のレベルが自称中級クラス以上でも買って損はしない、かもしれない。

　ボディサイズは手のひらよりも小さなサイズだから、本体をポケットに忍ばせながらの操作も可能。片手で一個前、一個後の単語や会話文を選んだり、同じ単語や会話文をリピートしたりできる。また、画面を見ながらになるが、覚えた単語を除外するSKIP LIST機能や、覚えられない単語を登録し自分だけの単語帳を作成するMY LIST機能もある。なお、MP3プレーヤーのような外見ではあるが、音楽再生などはできず、機能は語学学習に特化している。

　いわずもがなだが、近年は新聞紙面やテレビで中国ビジネスが話題にならない日はないほど、中国は身近な存在になっている。「これからは中国の時代」と気合いを入れている人も、中国に旅行に行く予定がある人も、通勤・通学途中にこの製品を使えば“中国耳”が育つことうけあいだ。

中国語が表示され、その後に日本語が表示される。文章のまま発音するので、モニターを見なくても学習できる