アプリより手早くメモが取れる、iPhone風メモ付箋「Phone memo」


 シャープやカシオの国内外の電子手帳にはじまって、PalmやWorkPadなどのPDA、携帯電話、iPadに代表されるスレート型端末などなど、筆者は小さくてテクノロジーの凝縮された製品はほぼすべて手に入れて試行錯誤してきた。

 昨今流行のスマートフォンでも、2008年の発売日にゲットしたiPhoneや最近のXPERIAを経て、現在は2度目のBlackberry Bold 9700に落ち着いている。

 こうしたパーソナルで超便利、超小型のクライアント機器が進化する一方で、こうした携帯デジタルデバイスの台頭により消えてなくなるはずの“紙のメモやノート”の需要が増加してきているのは、現代の七不思議だ。

 筆者の知る限り、個人向けの情報機器は、テクノロジーの集積であるはずの電子手帳から最新のスマートフォンまで、約四半世紀をかけて成長してきたが、いまだたった1枚の紙のメモすら抜き去ることができていないというのが現実だ。

 その証拠に、新しいスマートフォンやスレート型クライアント機器が発売されれば、すぐにその形状を模したそっくりな紙のメモが登場する。時にそれは、スマートフォン本体のアクセサリーや販促商品の名目で扱われ、瞬く間に売り切れたりなくなったりしてしまうのが通常だ。

chachap Phone menmoは、iPhone形状の付箋メモだ本物の液晶のくすんだ色以外はiPodやiPhoneと見た目そっくりだ

 カレンダーやメモの専門会社である韓国のchachap社が発売しているiPhoneサイズの紙のメモ「chachap Phone memo」もそうした商品の1つだ。iPhoneでアプリケーションのメモ帳を開いた状態をそのまま紙のメモ・イメージとして印刷した付箋紙のスタックメモだ。

 当然ながら、とっさに思いついたアイデアが大脳から消え去る前に書き留めておく用途には、iPhoneのメモ帳アプリよりも100倍は使いやすく高速だ。人間とのコンビネーション・アイテムとして、結果としての効率だけを評価するならば、iPhoneのメモ帳アプリの存在は不要に思えてしまう。

 iPhoneそっくりの付箋メモは、サイズ63×116mmで50枚という仕様で、筆者は819円で購入した。1枚当たり約16円と決して安くはないが、使い方によっては明らかに万能だと思われているiPhoneより効率的だ。

 過去25年間そうであったように、これからもしばらくは、最先端の携帯クライアントの下側に、人類の長い歴史あるアナログの紙のメモ用紙を重ねて一緒に持ち歩くことが、本当の意味で最先端であることは確実なようだ。アナログ万歳!

当然だが、何度やっても、紙のchachap Phone memoの方が書きやすい(*^_^*)背面も雰囲気はiPhoneに似ている。残念ながらこちらもiPhone4と同じで白がない

商品名実売価格購入場所
chachap Phone memo819円ガラクタ貿易(御徒町)

(ゼロ・ハリ)

2010/9/2 06:00