巨大メトロ東京で楽しむホタルの光「ホッとするホタル」


 巨大メトロの東京では、ホタルと言えば、東京湾アクアラインの“海ホタル”くらいしか見たことない人がいっぱい居そうだ。ホタルは、発光する昆虫の総称だが、世界には約2000種類もいるという。日本では、5~6月ごろがゲンジボタルの季節で、日本中のあちこちでホタルにまつわる観光イベントなども数多く行われる。

 つまり、残念ながら、日本国内では今年はホタル観光の季節はすでに終わってしまっているのだ。筆者も含め、今年もホタルを1回も見ず終いとなりそうな人はわんさかおられるだろう。そんな人にぴったりなのが、LEDを使用したテクノロジーホタル「ホッとするホタル」だ。

サイズとホタルの数で幾つかのモデルがあるが、筆者はホタル2匹セットを購入なかなかのリアリティ

 昔懐かしい本物の竹ひごの虫籠には、適度な量のグリーンの葉っぱと、LEDでお尻が光るリアルなホタルが2匹入っている。運良く本物のホタルを手に入れることの出来た人は、竹ひごの口を開いてロボットホタルと同居させることも可能だ。

 単3乾電池2本で駆動する「ホッとするホタル」は、竹カゴの底面に電池を挿入して、押しボタン式のスイッチを押し込めば起動する。数秒経過すると、ホタルのお尻がボ~ッと白くグラデーションの階段を昇るように柔らかく光る。2匹のホタルのタイミングが微妙にズレて極めてリアリティがあるのだ。

 それもそのはず、LEDホタルは本物のホタルから型をとって作られているそうだ。

 本物のホタルの季節が終わり、梅雨も明け、盛夏を迎えた今、「ホッとするホタル」の真価が発揮できる時だろう。戸建ての小さな庭や、マンションのテラスに椅子とテーブルを持ち出し、キンチョーの蚊取り線香に着火して、柔らかく揺らぐホタルの光をぼんやりと眺めながらのスイカやビールはベストチョイスだ。

 「ホッとするホタル」は、失った時間と失った自然を一瞬でもリカバリーしてくれる癒し系の幻想世界を創り出してくれる楽しい一品だ。テクノロジーの進歩で、過去になくなったものも簡単に再現、体験できる便利な時代になった。しかし、人間にとって一番大事なのは“本物”と“時間”であることを再認識させてくれる点が、この製品の最大の価値だろう。

単3乾電池2個で駆動する。電源スイッチは虫籠の裏側にあって目立たないゆっくりとタメをとってボ~ッと光る雰囲気は本物の感じ
マンションなら出窓とかに置けば夕闇が迫る頃には価値がじんわりと……真っ暗闇ならリアリティはより増してくる

商品名実売価格購入場所
ホッとするホタル2980円JR上野駅前 ヤマシロヤ

(ゼロ・ハリ)

2010/8/5 06:00