まともに涼しくなる12cmファンの強力USB扇風機

“最強”や“でか”の文字が並ぶパッケージ

　夏である。エコが叫ばれている昨今、真のエコを求めるなら、省エネエアコンをガンガン使うよりも自分がパンツ一丁で過ごしたり、扇風機に当たっているほうがよいはずだ（笑）。そこで、USB扇風機を試してみた。

　使ったのは「USB扇風機最強クラス」と銘打ったシグマA・P・Oシステムの「UMF02WH」である。凝ったデザインではなく、ファンが収納された四角いケースにマグネット付きのスタンドが付いたシンプルなもの。

　外箱に“でか”の文字があるとおりファンは直径12cmの大型タイプを使用し、風量も十分に涼しさを感じるほど強力だ。風量は2段階で調節できる。もちろん、一般的な30cmクラスの扇風機と比べれば非力なのは言うまでもないが、これでも涼しさを十分に感じることができる。しかも、動作音は騒々しくなく、ファンや外観に安っぽさがないのも気に入った点だ。

　ポイントは、スタンドにはマグネットが仕込まれており、鉄製の机やパソコンケースに貼りつけて使用できること。人間向けに涼しさを提供してもよいが、熱暴走が心配な夏場のパソコンのフタを開け、内部に風を送る用途にも使いやすい。

　筆者のように昔ながらのスチール製パソコンラックを使っている場合、金属製のフレームにマグネットで貼りつけることができて置き場所の自由度が高い。PCケースの中に設置する場合でも、マグネットのありがたさを感じる。

　これまで、筆者はUSB扇風機には本格的な涼しさを求めてはいけないと思い込んでいたが、これを使ってみて、今までの思い込みが間違いであったことを悟った。いや、まじで、スミマセン。先入観で物事を判断してはいけないんですね。反省しました。

　ということで、この夏は、机の上で正面からコイツの風を浴びて涼もうと思う。

構造は12cmファンがケースに入り、スタンドが付いてるというシンプルなもの	USBケーブルは後方に出る。スタンドは360度回転可能
下側に風量のスイッチがあり、強弱2段切り替えができる	後方のUSBケーブルのおかげで、回転に一部制限が出てしまうのは残念なところ
パソコンの傍らにおいて、自分に向けて十分な風が当たる	昔ながらのスチール製パソコンラックなら、フレームにマグネットで装着可能
パソコンケースのフタを開け放ち、内部に風を送って冷やす。マグネットなのでケース内に固定することもできる