デジカメドレスアップの変わり種・照準器ファインダー


格好いいとはいえない装着状態。本体にはオリンパスOM50mmレンズを装着している。マイクロフォーサーズ機は焦点距離が2倍になるのでこの状態で焦点距離は100mmのレンズとなり、なんとかファインダーとしての役目を果たしている

 昨今の小型一眼カメラブームの一端を担っているものに、豊富なドレスアップパーツの存在がある。中でもアクセサリーシューに付ける外部ファインダーは、本来の機能とは別に、見た目をクラシカルにできるので特に人気が高いようだ。今回紹介するものも外部ファインダーの一種だが、クラシックカメラと言うよりはお笑いカメラにドレスアップできる類いのアイテム。銃の照準器をそのまま取り付けるという製品である。あらかじめ言っておくが、焦点距離100mm程度では、実用性はあまりない。

 拳銃や自動小銃には、狙いを定めるための照準器が備わっている。銃の後部に取り付けられた「照門」と呼ばれる2つの金属板の間から、銃口などの先端に取り付けられた「照星」と呼ばれる突起を見て、さらにその先に標的を合わせて撃つ、というのが一般的だ。だが、この一般的な照準方法では、目のピントを近くから遠くに合わせる必要があるため時間を要し、とっさに狙いが付けにくい。そこで、LEDの光を反射する小型スクリーンを透かし見て、その光を標的に合わせるだけで照準を合わせ高速化できるのがドット・サイト(dot sight)と呼ばれるものだ。これをカメラに取り付けられるのが今回の製品だ。

 性能的には、赤と緑のLED表示が選べ、照準の形もただの点や十字など好みにより4種類選べる。本来外部ファインダーは、レンズを交換出来るレンジファインダーカメラにおいて、標準のファインダーと変わってしまう撮影画角を補正するためのものだ。この製品ではその部分は期待できない。一応、レール上を移動させて画角を変える事も出来るが、一番カメラ側に近づけた時の画角は焦点距離で約100mm。35-105mmという3倍ズームレンズの望遠端が最短距離ということになり、しかもそれとて正確では無い。レール上の照準器を動かすには六角レンチが必要で、気軽に動かせるものではないので、今回の構成のようなズームレンズの利用には不向きだ。レンズの種類自体が限られてくるが、100mm以上の超望遠レンズ向けだろう。

 では筆者は何のために購入したかというと、純粋に自己満足だ。ミリタリー趣味がある人にだけ分かってもらえれば(笑ってもらえれば)それでいい、という類いのアイテムとしてだ。販売元のホームページでは、野鳥や動物などあらゆる動くものの撮影に、とある。軍用規格であるウィーバー・レールマウントに準拠しているので、照準器本体はモデルガンやトイガンに転用できる。とにかく目立つドレスアップパーツを探している方なら一考の余地はあるかもしれない。二度見されることは受け合いだ。

サイトをのぞくと照準が見える。撮影時のフレーミングに際しては特に役に立っていない照準器をもっと前方に伸ばすことも出来るが、さらに間抜けさが増しただけだった

 

製品名製造元購入価格
Wildlife Photography with Tactical Four Reticle Sightgadget.brando.com44.9ドル

 

(ナカムラ)

2010/7/7 06:00