電子マネーの残高を手軽に確認できる「リレット」


RELET EV-10と専用ケース。鞄の中に入れてもわかりやすいよう目立つオレンジ色を選んでみた

 SuicaやEdyを始めとする電子マネーがだいぶ普及してきたと感じる昨今だが、みなさんの手元には何枚の電子マネーカードがあるだろうか。筆者は、自分が持っているのは1~2枚だろうと思って調べてみたところ、10枚近い電子マネー機能搭載カードを持っていたことがわかった。クレジットカードに電子マネー機能が搭載されている場合があったからだ。

 電子マネー機能搭載カードで問題なのは、そこにチャージされている電子マネーの残高だ。できれば逐一残額は把握しておいて使い切れるならば使い切りたいものだが、店頭など実際に使える場所まで行って確認するのが面倒なのも事実だ。

 そんな状況を変えてくれそうな一品が、キングジムから発売されたと聞いて早速購入してきた。「RELET」(リレット)という電子マネー残高確認装置だ。リレット自体、単体で動くカードサイズで薄く軽い作りになっている。持ち出す機会は少なそうだが、飲み会の席などで他の人に使ってもらうために、カバンに入れておくのも悪くないかもしれない。

 本体色は3種類。別売りのケースは布製が3種類と革製が1種類用意されていたので、一致するオレンジのものを買ってみた。買ってから気づいたのだが、製品パッケージにはビニール製のケースが同梱されていた。ただ、質感はあまり高くないので、持ち歩くようなら別売りのケースを購入した方がよいだろう。

 使い方は簡単で、リレットの背面に電子マネーカードをあてて、本体のボタンを押すだけ。対応しているカードなら、液晶画面に残額が表示される。対応していないカード、もしくは読み取りに失敗した場合は液晶画面に「Err 1」と表示される。カードをリレットから離すと数秒後に残額表示は消える。リレットにチャージ金額や情報が保存されるわけではないので、プライバシーを気にする人でも問題なく使うことができるだろう。対応する電子マネーは幅広く、日常的に使うような電子マネーならほぼ対応しているのではないかと思う。

 筆者手持ちの電子マネー機能搭載カードを一通りチェックしてみたところ、意外なカードに残額があって驚いてしまった。量販店が発行しているクレジットカードについている電子マネーだったのだが、どうやらオートチャージ機能が設定されていたらしく、3000円の残高があったのだ。普段は使わないカードなので、オートチャージ機能はやめて、このチャージ分は何かの時に使ってしまおうと思う。

 リレットはキングジム得意の単機能商品で、使い方を見いだせないとちょっとお高く感じる製品ではあるが、こういった気づかない残額を発見・確認するのには便利だと思う。お金を出し合って、複数人で1台を買うなどしてもいいかもしれない。

中を出した状態。操作はボタン一つのみ専用ケースに入れた状態。裏面(折りたたんだ時に外になる面)にはカードを入れられるようになっており、定期入れとして使える。筆者のSuicaをセットして残額を表示させてみた
Edy機能を内蔵したカードの残額を表示してみたところ香港のオクトパスカードの残額はさすがに表示できなかった

 

製品名製造元購入価格
RELET EV-10キングジム6800円
専用ケース1280円

 

 

(桜屋敷 珪一)

2010/4/14 06:00