不況時には“ド派手カラー”が流行る!? 「G-SHOCK Hyper Colors」


最近流行の同系色コンビネーションのカシオらしい腕時計だ

 不況や楽しくない時期が長く続くと、だんだん気分が重くなってきて、その反作用として、自分の身の回りのモノや、人にプレゼントするモノなども、できる限り明るい色のモノを意識的に選んでみたりするのが人間だ。いつまで続くのかわからない長いデフレスパイラルの現代、多くの人は明るい色を求めている。

 比較的廉価で、造りはそこそこタフで、発売直後であれば、会う人すべてに自慢できるような腕時計も多い。その半面、個性的過ぎるが故に飽きやすいという側面を併せ持っている。そんな熱しやすく冷めやすい典型的な腕時計をまたしても買ってしまった。

 「G-SHOCK Hyper Colors」と命名された典型的なG-SHOCKスタイルの腕時計は、名前の通りそのボディカラーが特徴だ。“Hyper”はいろいろな訳し方がありそうだが、Hyper Colorsシリーズのカラーラインナップを見ると、“スーパー”や“極限”を超えた、“行っちゃった”というイメージが一番ピッタリだ。

 その“行っちゃった”感が強く感じられるのが「G-SHOCK Hyper Colors」とほぼ同時に発売された、Hyper Colorsでラインナップされたすべての色を詰め込んだ限定版「G-SHOCK MAN BOX」だ「G-SHOCK MAN BOX」は多くのショップで早々と売り切れている。

 「Hyper Colors」ラインナップの中から筆者が選んだのは、ベルトから本体、文字盤、大小の針、デジタル表示部分の液晶まで、これでもかと言わんばかりに、なにもかも「青」で統一したモデルだ。

 この他、グリーンやレッド、イエローなど単色で統一したモデル、これらの原色系カラーを組み合わせたモデルなど、数多くのカラーが用意されている。

 筆者が購入した「G-SHOCK Hyper Colors」は、青系統のカラーで統一したモデルで、時計の命とも言える視認性を100%積極的に無視したモデルなのだ。実際に使ってみるとよくわかるが、同様のアプローチをしている先輩格のBell & Ross社の黒づくめ腕時計「PHANTOM」と肩を並べるくらいの視認性の悪さだ。

 カラフルな「G-SHOCK Hyper Colors」腕時計が世の中に溢れると少しは世の中が明るくなりそうだ。2010年のトレンドは“ド派手カラー”と“視認性の悪さ自慢”を併せ持った腕時計かもしれない。

同社のビジネス系腕時計「EDIFICE」などにも見られる階層立体構造が特徴だ背面を見ると、“シンプルな鉄板1枚”という感じだ。なぜか安心感が出る文字盤の視認性の悪さを競うかのような昨今の腕時計。左はBell & Ross社の「PHANTOM」

商品名購入価格購入場所
カシオ G-SHOCK Hyper Colors11025円Amazon.co.jp


(ゼロ・ハリ)

2010/4/13 06:00