有益なウォーキングだけをカウントしてくれる3D歩数計


ブリスターパッケージ。筐体色はシルバーのほかブラックも用意されている

 少し前に歩数計を購入した。直接の理由は健康管理のためだが、これまで自分の家から最寄りのスポットまで歩数でどれくらいかかるか、さっぱり把握していなかったので、せめてそのくらいは知っておこうと思ったというのもある。言わば身の回りの定量化の一環といったところだ。

 機種選定にあたって必須条件としたのは、3Dセンサー搭載という点だ。以前いくつかの歩数計をまとめてテストした際、2Dセンサーの製品は歩数のカウントにかなりのブレがあると感じたからだ。もちろん2Dセンサー搭載製品の全てがそうというわけではないのだろうが、今回は検証が目的ではないので、3Dセンサー搭載をマストの条件とすることにした。

 最終的に選んだのが、オムロンの歩数計「HJ-302-S」だ。モノ系情報誌で総合評価Aを得ていた製品で、パソコンなどとの連携機能こそないものの、3000円以下で買えるリーズナブルさがウリの製品だ。ほかにベルト装着式という選択肢もあったが、ズボンを変えるたびに付け替えを忘れてしまいそうなので見送り、ポケットに放り込める製品をチョイスすることにした。

 本稿の執筆時点で2カ月ほど使い続けているが、ポケットに入れる際の向きによってカウントしたりカウントしなかったりということもなく、非常に安定して使えている。また、単にだらだらと歩いただけの歩数ではなく、エクササイズとして有益なウォーキング(Ex歩数)だけをカウントしてくれる点が非常に重宝する。実際に使った限りでは、この機能により実歩数の1割程度がマイナスされる。長い目で見るとこの差は大きい。

 今のところ、厚生労働省が定めた運動指標であるメッツ(METs)が画面右端に表示されるにも関わらず、ほとんど活用していなかったりと、まだまだ使いこなせているとは言い難いのだが、メインとなる歩数カウントの機能だけで十分便利に利用できている。将来的にiPhoneアプリなどに移行する可能性もなくはないが、まずは近所のスポットまでの歩数データ収集用に、しばらく活躍してくれそうだ。

製品本体。液晶画面の右側にあるのは歩行強度(METs)のレベルメータらしいが、現状ではほぼ未使用幅広のUSBメモリといったサイズ。厚みもそれほどなく、ポケットやカバンの中でも邪魔にならない
健康増進に有益な歩数(Ex歩数)と、通常の歩数、2種類を切り替えて表示できる。時刻も表示できるので時計がわりにもなる
消費カロリーと距離の表示。簡潔でわかりやすく好印象

 

製品名製造元購入価格
HJ-302-Sオムロン2885円

 

 

(山口 真弘)

2010/2/23 06:00