押さえていないと勝手に閉じてしまう本に「ブックストッパー」
洗濯ばさみに重しがついた「ブックストッパー」。販売単位は1個 |
文庫本やクッキングブック、パソコン系の分厚いマニュアル本など、さっきまで読んでいた本が、電話が入ってメモを取るなどしてちょっと目を離したスキにパサッと閉じてしまうことがある。たった今まで見ていたページなのに、該当ページを探すのに苦労する……こういうイラッとする事態は、意外と日常よく経験するものだ。
一度ならまだしも、同じことが二度も三度も起こると、少なからぬ人が、本を思いきり開いて中央の綴じ部分に全体重をかけてぎゅうぎゅうと手のひらで押す、というような行動を取る。その後は、何もしなくても、もう読んでしまったそのページが、自然にパカッと開いてしまうという状態が続く。
こんな経験を何度かした人には、本日ご紹介する「ブックストッパー」という安易なネーミングの道具が最高に役立ってくれるはずだ。 名前こそブックストッパーなんて横文字が付けられているが、早い話、無理矢理、目的のページを開かれた本が元に戻ろうとする動きを押さえ込むのに、重い石やペーパーウェイトを開いた頁に乗っけるのと同じ機能をするもの。最先端テクノロジーとはほど遠いシロモノだ。
しかし、その効果を見れば、考案者は“本当に役立つ”ということを追求して開発したことがよくわかる秀作なのだ。イメージとしては、洗濯バサミに重しを付けただけなのだが、この“使い方HOW TO”が素晴らしい。
軽量で表紙もしなやかな文庫本や新書なら、1個のブックストッパーを使う。閉じる力にもう少し気合いの入ったハードカバー書籍の場合は、2個のブックストッパーを左右に各1個使うことで、書籍もほぼ閉じることを諦める。
ちょっと手こずるのが、小ぶりなサイズでありながら異常に分厚いハードカバー書籍だ。基本的には、どんな手を打っても必ず、手を離した瞬間に目にもとまらぬ早さで閉じてしまうやっかいな奴だ。
こういう書籍の場合は、ブックストッパーを2個ペアで使い、表紙と裏表紙を含む左右のページを適量だけ洗濯バサミ部分で挟み、重りを左右とも内側に折り曲げて、書籍をデスク上にはりつけ状態にすることで解決する。
日常使う道具はシンプルなほど素晴らしい。ブックストッパーは、この理想を実践した素晴らしい逸品だ。
通常の新書サイズなら、こんな感じで片側にブックストッパーを取り付けるだけでOK | 癖が付いていなくて少し堅めの書籍なら、ダブルストッパーで簡単 |
一番やっかいな版サイズが小さくて、分厚いデザイン系の変形書籍 | ダブルストッパーで何頁かをクリップし、重しを内側に倒して押さえ込む |
商品名 | 実売価格 | 購入場所 |
ブックストッパー | 840円 | 神保町 三省堂 文具売り場 |
2009/11/19 06:00