あの「フラワーロック」がフルカラーLEDとスピーカを搭載して復活!


花びらが丸いノースポールタイプと、先端がとんがったコスモスタイプの2種類

 周囲の音にあわせて体をくねらせる「フラワーロック」がヒット商品になったのは、昭和の最終年、1988年のことである。この事実を知って、えーっそんな昔なの、と驚いているようではすでにオッサンの類だろうし、こうしたネタを振っている自分もすでに例外ではないわけである。どちらにしても時の流れは速いものだとつくづく実感されられる。

 さて、このフラワーロックが今の時代に合わせてリニューアルして甦ったのが、その名も「フラワーロック2.0」である。従来モデルでは、センサーにより外部の音にあわせて体をくねらせるだけの仕様だったが、今回の「2.0」では音楽プレーヤーを直結することにより、よりダイレクトにダンスを踊ることが可能になった。本体にスピーカーまで内蔵しているので、iPodのようにスピーカーを持たない携帯音楽プレーヤーにとっては、外付けのスピーカーとしても利用できる。

グラサンを除く本体は白一色だが…

 外観は、その形状こそ変わらないものの、白一色のボディという思い切ったカラーリング。これには訳があって、スイッチをONにすることによって、さまざまなカラーリングへと変化するというギミックを搭載しているのだ。音楽にあわせて身をくねらせながら色鮮やかに変化するそのボディは、まさにバージョン2.0への進化を如実に物語っている。

 そもそもなぜ「ロック」なのかというと、グラサンをかけてギターを抱えているという外観に由来があったわけで、グラサンはともかくギターが省略されたのは少々残念である。と、マジメに語るのもどうかと思うが、オモチャ的な雰囲気が強かった従来製品に比べると、本製品は限りなくインテリア系小物としての性格を強めているように感じられる。

 もったいないなと思うのが、ダンスをする際の駆動音がやや大きく、音楽鑑賞の際に気をそがれがちなこと。これを回避するためには、ボリュームをやや大きめにすることをお勧めする。最大4台をカスケード接続して合唱させられるというユニークな機能も実装しているので、個人ユースはもちろんのこと、店舗用のちょっとしたアトラクションツールとして使ってみると面白いかもしれない。

スイッチを入れると…平面フルカラーLEDが色とりどりに発光して踊り出す!
携帯音楽プレーヤーを接続して、外付けのスピーカーとしても利用可能。曲に合わせて踊ってくれる単3電池4本で駆動する。ACアダプタも利用できるが、標準添付ではなく別売りなのが惜しい
平面フルカラーLEDにより、さまざまな色や発光パターンが楽しめる。写真では動きをお伝えできないのが残念2台以上をカスケード接続して躍らせると、それはもう騒々しいことに。ハレ晴レユカイに合わせて躍らせるなんてのもありだ

 

製品名製造元購入価格
フラワーロック2.0タカラトミー6090円

 

 

(山口 真弘)

2009/6/30 11:05