本日の一品
ゴールドに輝くシャーボX「C-3PO」モデル
2017年8月14日 06:00
“削らない鉛筆”としてのシャープペンシルの起源は18世紀にまでさかのぼる。一方、本格的なインクを使った実用ボールペンの歴史は20世紀中頃だと言われている。2種類の異なる素材、異なるテクノロジーで実現した筆記具が同時に市場に存在すれば、それらを1本の軸にまとめてみたいと思うのが人間だ。
「シャーボX」は、バリエーション溢れる本体やリフィルのカラー、ペン機能からチョイスして、自分に最適な1本を作れるシステムペンだ。ボールペンは、油性インク/ジェルインク/エマルジョンインクの3つの書き味から2本が選べる。さらに0.3mm/0.5mm/0.7mmの太さから1本のシャープペンシルを選んで、1本のペンが完成する。
今回ご紹介する「シャーボX スター・ウォーズコレクション」は、映画「スター・ウォーズ」から、ダース・ベイダー、ストームトルーパー、R2-D2、C-3POという4種類のキャラクターのモチーフを取り入れたシャーボXだ。価格は通常のシャーボXの2倍~5倍近くに跳ね上がった1万6000円(税込)となっている。
通常のシャーボXは、ボディ単品で販売され、交換芯は別途購入が必要だが、今回の「シャーボX スター・ウォーズコレクション」には、エマルジョンボールペン 0.7mm(黒と赤が各1本)、シャープ 0.5mm(1本)の3本が当初から付属する。プレゼントには向いているが、自分好みの1本を作りたい人には大きなお世話だと感じるかもしれない。
売り場でしばらく考えた挙句、筆者が選んだのは、ゴールドに輝く「C-3PO」モデルだ。C-3POは、スター・ウォーズコレクションの中ではきわめて所有率が低く、先日買った「有田焼のスター・ウォーズ豆皿」の中の1枚だけだと記憶している。
映画の中では、膨大な数の宇宙言語をあやつり、かなり出しゃばりすぎるきらいのある、少しうっとうしいインテリ系ドロイドという役柄のC-3PO。我が家のC-3POシャーボXは、筆記セットにレギュラーメンバーとして、毎日のように大活躍している。
言ってしまえば、スターウォーズコレクションも単なるディズニーのキャラクター商品だ。しかし、もともと40年の歴史がある基本性能の高いシャーボXにスターウォーズのキャラクターをオーバーレイしたところが大きな安心感となっている。
シャーボXがもともと強みとしていたカスタマイズ性能やボディ本体の高級感に加えて、映画の中に登場する好きなキャラクターに対しての“思い入れ”や“こだわり”が、所有する楽しみ、使う楽しみを加速する仕組みだ。
比較的高価格なロータリー型の多色ボールペンの中にも、回転のムラや引っ掛かり、ノイズなどが多い製品は時々見かける。シャーボXのロータリーシステムによるカラー選択は、ヌメッとした独特の感触で、あくまで静寂に行われる。色選択のために本体を持った指先に感じる、ごく僅かなクリック感が絶妙だ。
唯一、残念なのはペンの組み合わせがあらかじめ決められていることだ。エマルジョンインクの書き味は素晴らしいが、筆者の長年の普段使いのボールペンの定番はビック社のミディアム(1.0mm)の青と赤なので、今回のスターウォーズコレクションに標準で付属する0.7mmでは、やはり図太さが足りない感じがしてならない。
画数の多い漢字の使用頻度が日常から多いことや、小さな文字を好む日本人に適したボール径の大きさは、間違いなく0.5mmや0.7mmだということは十分理解できる。しかし、日常においてほとんど精細な筆記をしない筆者は、長年に渡り最低でもボール径は1.0mm以上を使ってきたので、今回も購入早々、芯交換を行うことになってしまった。
油性インクにはなってしまうが、同じゼブラ社の4C芯「R4C10-BL」(青)と「R4C10-R」(赤)に差し替えた。4Cタイプならおおよそは使えそうなので、試しに三菱鉛筆のジェットストリームと交換してみようとも考えているが、またしても課題になりそうなのはボール径のサイズのような気がする。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
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シャーボX スター・ウォーズコレクション C-3PO | ゼブラ | 1万6200円(税込) |
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