本日の一品

タッチ操作しながらスナック菓子をつまんでも指先が汚れない「ポテトング」

 ポテトチップスをはじめとするスナック菓子は、その油分のせいで、パソコンで打鍵作業をしながら指先でチョイとつまむのが困難だ。作業を中断せずにそれらを口に運びたければ、指先でつまむのではなく、袋ごと口に当ててザーと注ぎ込むくらいしか方法がない。パワーユーザーやゲーマーになると割り箸でつまんだりもするそうだが、そこまでする人は少数派だろう。

「スマホ・タブレットが汚れない!!」との触れ込みがいかにも今風だ

 いまから数年前、こうしたニーズを狙ってか、指先を汚さずにスナック菓子をつまむための専用の道具が、複数のメーカーから続々とリリースされたことがあった。今回紹介する「ポテトング」がまさにその1つなのだが、スマホ・タブレットの普及にともない、最近ではタッチパネルを操作しながらの飲食に便利という触れ込みで、ふたたび市場に出回り始めたようだ。筆者もたまたま近所のスーパーで目にしたので、試しに1つ購入してみた。

トングというよりもピンセットに近い形状と構造。ポリプロピレンによる一体成型
本体の側面にある突起によって、そのままテーブルに置いても先端が触れることがなく衛生的だ

 製品はその名称の通り、トングの改良品といったところだが、先端が細長くなっているので、どちらかというと巨大なピンセットと表現したほうがしっくりくる。素材はこの種のアイテムにはよく使われるポリプロピレンで、一体成型になっている。

 これでポテトチップスなどのスナック菓子をつまんで口に運ぶわけだが、プラス面とマイナス面がひとつずつあると感じた。プラス面は、本体の側面にある突起のおかげで、テーブルの上に置いても先端が宙に浮く構造になっていること。これならばスナック菓子の袋から出して無造作にテーブルの上に放り出しておいても、テーブルが油分で汚れることがない。単純ながら実用性の高い工夫だ。

先端はギザギザになっているため、スナック菓子をまとめてつまんでも落としにくい

 一方のマイナス面は、二股に分かれたその先端が意外に狭く、厚みのある菓子をつまみにくいことだ。実測した限りでは19mmといったところで、ポテトチップスなどをまとめてつまむには問題ないのだが、明治の「カール」など、1ピースのサイズがそこそこ大きい菓子は少々つまみにくい。あと5mmくらい先端が開いていればベターだったはずで、この点は少々もったいないと思わなくもない。

先端があまり広がっていないことから、カールのように厚みがあるスナック菓子は少し先を広げ気味にしなければつまめないのが少々ネックだ
全長は約185mmとそれほど長くないため、袋の底に残っているかけらをつまむには本体ごと袋に手ごと突っ込む羽目になるが、これ以上全長を伸ばすと取り回しが悪くなるので致し方ないだろう

 とはいえ、手元にひとつあれば便利なアイテムであることは間違いなく、袋から口に直接注ぐような食べ方をしている人にとっては、本製品を使うことで、トータルで食べる量を減らすことにもつながるはず。またネットでの口コミを見ていると、利き手をケガした際に箸代わりに使うという目からうろこの使い方もあるようで、工夫次第でさまざまな用途に使えそうだ。面倒さにかまけて洗わず使い続けることがないよう、衛生面にだけは気をつけたいところだ。

製品名販売元購入価格
ポテトングサンクラフト410円