本日の一品

入力が多い日も安心! 楽々持ち歩ける最薄6mmの折りたたみキーボード「Wekey」

折りたたみ式Bluetoothキーボード「Wekey」

 iPhoneによって急速に広まったフリック入力。スマホネイティブの若い世代の中には、QWERTY配列キーボードより早く入力できる人もいるようだが、筆者を含めた少し上の世代では、不得手と感じる人もいるようだ。

 さまざまな外付けキーボードを試し買い(大人買いともいう)しては、持ち歩くのがおっくうになり、引き出しや物入れの隅に眠らせている、そういう人もいることだろう。

 筆者の場合、持ち歩かなくなる一つの理由は重さにある。カバーを付けたiPadと外付けキーボードの総重量が、11インチのMacBook Airとたいして変わりないため「それならMacBook持っていくか」となってしまうのだ。ところが、この課題をクリアしたキーボードが登場した。それが折りたたみ式Bluetoothキーボード「Wekey(ウィキー)」だ。

「Wekey」のパッケージと折りたたんだ状態の本体

 このキーボードの特徴はなんといってもその軽さ。95gと、iPhone 6sに比べても48g軽量だ。サイズも小さく、折りたためばiPhone 7 Plusなどと大差なく、男性であればジャケットの胸ポケットに、女性でも小さめハンドバッグなどに気がねなく入れておける。

 さらに、もうひとつの特徴はその薄さ。まるで1枚のシートのようなのだ。ただし、この薄さを実現するため、押下感は犠牲にされている。

折りたたんだ状態(携帯時)のサイズは約176×86mmで、iPhone 6s Plusより少し大きい程度
厚さもiPhone 6s Plusとほぼ同じ
折りたたんだ状態を横から見たもの。当然だが開けばこの半分の厚さ(3mm)になる
micro USBによる充電式。フル充電すれば1日1時間で約1カ月使用できるという

 では、iPadなどのソフトキーと同じく入力しづらいのではないか――そう疑問に思う向きもあるだろうが、ホームポジションを示す“ポッチ”が「F」と「J」のキートップについていること、わずかな凹凸があること、ほとんどのキーでキーピッチ16mmを確保していることなどのおかげでタッチタイプが可能となっている。

キーピッチは16mm。手の大きい筆者でも隣り合ったキーに干渉することなくタイプできる

 iPhone 6sに接続後、実際に入力してみると、「カタカタ」という小気味よいタイプ音がキーボードのスピーカーから流れ、確実にタイプしていることを知らせてくれる。はじめこそ、押下感の無さゆえ入力しづらいと感じたが、数日使ううちに慣れてくる。

四角で囲んだ119文字を予測変換機能を使わずに入力してみた
左がフリック入力、右が「Wekey」を使った結果。使いはじめて1時間未満ということもあり時間がかかってしまったが、使い慣れれば高速化できるかも!?

 なお、タイピング時に流れる音は「off」「Middle」「Max」、キーセンサーの感度は「sensitive」「normal」「insensitive」の3段階で調整可能。人の目が気になるシーンでは音を「off」に、爪のおしゃれを楽しんでいて力が入らない場合には感度を「sensitive」にして使うなどというようにカスタマイズできるのがありがたい。

 気になる点もある。「?」などシフトキーと組み合わせてタイプする文字の場合、文字キーだけでなくシフトキーのタイプ音もするため、一瞬「?」となってしまうこと。できれば文字キー以外のタイプ音がないほうが戸惑わずに済むのではないかと感じた。

 特に筆者の場合かな入力で、このような外付けキーボードで「ろ」や「む」を入力するときなどシフトキーを多用する。そのたびに「タイプミスしたか」と内心ドキドキしてしまうのだ。

 また、折りたたみ式かつ薄型ゆえ、膝の上での入力は心もとない。折れる部分が違う意味で折れてしまうのではないか、と心配になってしまう(膝の上で入力できないわけではない)。

 対応OSはiOSのほかにAndroid/Windows。接続OSに最適化して、より快適に使うこともできる。公式には記載されていないが、AndroidをベースにしているFireタブレット端末でも利用できた。ただし、マルチペアリングには非対応だ。

 「いつでも持ち歩ける外付けキーボードが欲しい」と考えているのであれば、購入候補に入れてみてはどうだろうか。

製品名販売元購入価格
Wekey Pocket KeyboardEFG7970円(税込)