本日の一品
「デジタルしゃもじスケール」なるものを買ってみた
2016年12月19日 06:00
人の健康と食品は切っても切れないというのが世の通説であり、健康になるためには、こういう自然食品が良いとか、ファーストフードはダメだとか、お薬未満のサプリや未病対策商品はネットでも花盛りだ。
昨今は、マーケティング用語のように「健康寿命」という新しい言葉も登場してきているが、つまるところ、人はいったい何を信用して生きていくかの問題のように思えてくる。長く日本の主食の座にいる「ごはん」にも昨今は賛否両論のウンチクが多様にある。
「好きか嫌いか」で判断するのがストレスが無さそうだが、他人や世の中の後付けで作られたまことしやかなトレンドに左右される人も多い。今回ご紹介する「デジタルしゃもじスケール」は、一見するとよくある「しゃもじ」に“ごはんスケール”機能を搭載している。
お茶碗にご飯をよそう時に、乗っかったご飯の重さやカロリーを、しゃもじの柄に取り付けられた小さな液晶窓に表示してくれるだけのシンプルな製品だ。しゃもじ部分はデジタル系の本体とは分離可能で、切り離したしゃもじ部分は食洗機にも対応している。
持ち手部分のデジタル計測機能は、3Vのボタン電池CR2032ひとつで駆動する。電源ボタンと、しゃもじでよそったご飯の単位を切り替えるボタン。ご飯を複数回よそった時の加算処理を行うためのボタンが並んでいる。
テーブルや調理台のような水平なところに置いて電源をオンにする。測定方法はきわめて簡単だ。基本的には炊飯器からご飯をよそってお茶碗に移すだけ。よそった段階で現在のご飯のカロリー(kcal)か重さ(g:グラム)が表示される。カロリーか重さかは、「切替」ボタンを押せば即座に表示変更される。
もちろん何回かに分けてご飯をよそって、その合計を表示する加算機能もある。例えば、ご飯を2回に分けてお茶碗によそうときは、まず最初の1杯をよそって、お茶碗に移す前に「追加」のボタンを押す。今よそったご飯をお茶碗に移し、2回目のご飯を炊飯器からよそうと、1回目と2回めの合計カロリーや重さが表示される。
重さとカロリーの変換は、白米が基準値となっており、文部科学省の「日本食品標準成分表2010」を基準にし、多少の誤差はあるが、100g≒168Kcalという換算値を使用しているようだ。
基準値は白米での測定が前提であるので、玄米や五穀米、混ぜご飯、お粥などでは正確なカロリーが表示されないようだ。また、追加を押しても測定表示範囲は3g~300g、5Kcal~519Kcalなので、それ以上のデカ盛り人間は、もしカロリーが気になるようであれば、ご自分の頭で計算することが求められる。
健康追求時代に生まれた「デジタルしゃもじスケール」だが、食事制限の明確なガイドが主治医から指定されている方に便利なアイテムだろう。よそったご飯の重さやカロリーがリアルタイムで表示されることで、ゲンナリして過食を防止出来る性格なら、ダイエット中の人にも効果的かもしれない。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
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デジタルしゃもじスケール | ドリテック | 1830円 |