本日の一品
キーピッチはパソコン同等、マルチOSのモバイルキーボード「3E Premium」
2016年9月8日 06:00
3EのBluetoothキーボード「3E Premium」は、モバイル向けのカバー付きBluetoothキーボードだ。
このキーボードには折りたたみ機構はなく、あまりコンパクトではない。テンキーは省略され、枠などを最小限のサイズに抑えつつも、キーピッチは19ミリと、MacBookなどのキーボードとほぼ同等の大きさが確保されている。パソコン慣れしていれば、小さくて打ちづらいと感じることはないだろう。
キーは基本的に英語配列だが、よくよく見ると日本語配列も書かれている。Bluetoothキーボードは英語配列として認識される機器がほとんどだが、選べる機器の場合は日本語配列としても使えそうだ。マルチOS対応で、iOS、Android、Windowsで利用できる。Windows利用向けにWindowsキーが用意されている。
iOSで使うときは、WindowsキーがCommandキーとなり、コピー・ペーストなどのショートカット操作で使える。iOSでの言語切り替えはCtrl+スペースキーだ。ファンクションキー類はiOSでは検索やオーディオコントロールとして機能する。Escキーはホームボタンに割り当てられているので、日本語入力中などに押すクセがある人は注意が必要かもしれない。
キーボード面を保護するフリップタイプのカバーが標準装備されているが、このカバーはスタンドも兼ねている。このスタンド、10インチタブレットだとちょっとツライが、8インチタブレットの横位置なら安定して利用できる。
また、このカバーは完全に取り外すこともできるので、実は持ち運ばない用途でも使いやすい。カバーの外面は皮革調で、本体の裏面はヘアライン加工メタル調なので、見た目はけっこう高級感がある。「Premium」の名前は伊達じゃないというわけだ。
3E Premiumの大きさはA4書類よりもやや小さいので、ほとんどのカバンに入れるのに困ることはないだろう。ただしカバー込みで実測525gほどなので、iPadと合わせるとノートパソコン並の重さになってしまうのが難点だ。
とはいえ、スマートフォンで使うことを考えると、荷物に1kg前後のノートパソコンが追加されるより、525gの3E Premiumが追加されるだけの方が圧倒的にラクチンではある。最近はノートパソコンがなくてもたいていの用事が済ませられるようになってきているので、ノートパソコンの代わりにBluetoothキーボードを持ち運ぶというのは、思いの外、実用性が高かったりする。
筆者も数年前からBluetoothキーボード+スマホで取材メモや原稿の下書きを入力しているが、荷物が軽量コンパクトに済むので、ほとんどの取材でノートパソコンを持ち歩かなくなってしまった。それくらい快適で実用性が高いと感じている。
同じBluetoothキーボードでも、折りたたみキーボードなら、200~300g程度と比較的軽量で持ち歩きやすいが、折りたたみだとキーピッチが小さめだったり、折りたたみの分割線が邪魔になる製品もある。どちらが良いはユーザー次第だが、タッチタイピング時に重要な「標準的なキーピッチ」にこだわるならば、3E Premiumの製品は良い選択肢になってくれるだろう。
製品名 | 販売元 | 参考価格 |
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3E Premium(3E-BKY3-BK) | スリーイーホールディングス | 8980円(税抜) |