てっぱんアプリ!

パソコンからスマホへ、スマホからパソコンへ。クリップボードを同期する「CopyCopy」

 スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

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アプリ名: CopyCopy
開発者: CopyCopy Team
価格: 無料
対応OS: iOS 7.0 以降、Android 4.0 以上
カテゴリ: 仕事
ダウンロード: iOS Android

 スマートフォンとPCなど、複数端末を扱うことも多くなってきたビジネスシーン。クラウドの進化で端末間のファイルのやりとりは楽になってきたけれど、スマートフォンで見ているWebページの続きをPCの大画面で見たいときや、PCで編集している画像をスマートフォンのSNSアプリでシェアしたいときなどは、少し回りくどい操作が必要だ。そんな手間のかかる操作を簡単にするアプリが「CopyCopy」。クリップボードを“クラウド化”して、さまざまな端末のクリップボードを同期できる。

「CopyCopy」

PCからスマホへ、スマホからPCへ、クリップボードを同期

 「CopyCopy」は、さまざまなデバイス間のデータのやりとりを、クリップボードとクラウドを通じて簡単に行えるようにするアプリ。モバイルデバイスはiOS/Android/BlackBerry、PCはWindows/mac OSなどに対応している。それぞれの端末でクリップボードにコピーした内容を、他の端末のクリップボードにもセット(同期)可能だ。

 例えば、PC上で連絡相手の電話番号を見つけ、その相手にスマートフォンですぐに電話したいとき、手っ取り早いのは手動でダイヤルすること。でも、入力ミスで間違い電話をしてしまう可能性もある。そんな時に電話番号をクリップボードにコピーすると、CopyCopyがそれを検知し、クラウドを通じて他の端末のクリップボードに同期。スマートフォン側のダイヤル画面でクリップボードから“貼り付け”操作をするだけで(もしくは通知パネルに表示されるアイコンから)、電話番号を即座にダイヤルできる。

 PCで編集中の写真をInstagramなどのスマートフォン用SNSアプリですぐさまシェアしたいようなときも、画像を範囲指定してコピーするだけでクラウドにすぐさまアップロードされ、スマートフォン側でダウンロードして使える。画像ファイルとして保存した後に、Bluetoothなどのワイヤレス通信やクラウドストレージを介してやりとりする手間は不要だ。

パソコン上で見つけた電話番号。これをコピーすると……
スマートフォンのクリップボードにもコピーされる。電話番号の場合は通知パネルに受話器アイコンが表示され、タップするとダイヤル画面が表示。すぐに電話をかけられる
パソコンで範囲指定してコピーした画像
これをスマートフォン側でダウンロードして即座にInstagramなどに投稿できる

1台でもクリップボードが便利になる“Keyword”機能

 スマートフォンで閲覧しているWebページの続きをPCの大画面で見たくなったときや、大量のフォームにテキスト入力が必要なページでPCを使いたくなったときも活躍する。スマートフォン側でWebページのURLをコピーすれば、即座にクラウドを通じてPCのクリップボードにもコピーされる。あとはPC側でWebブラウザーに“貼り付け”すれば同じページにアクセスでき、続きを閲覧できる。

 また、複数台の端末間で同期させて使う用途だけでなく、1台の端末内でクリップボードをより便利に使えるようにする機能もある。その1つが“Keyword”機能。CopyCopyのクラウドに同期した内容1つ1つに、短い名前を付けるようなもので、例えばメールなどでの時候の挨拶に“jiko”というKeywordを設定すると、後で“jiko”という4文字をクリップボードにコピーするだけで、時候の挨拶の本文がクリップボードにコピーされる。スマートフォンでもPCでも、上手に使えば入力効率がグンとアップしそうだ。

スマートフォンでフォーム入力が大変そうな時は、URLをコピー
そうすると、PCのクリップボードにもURLがコピーされ、貼り付けてすぐ同じページにアクセスできる
時候の挨拶などに“jiko”というKeywordを設定
“jiko”をクリップボードにコピーすれば、クリップボードの中身は時候の挨拶になる。定型テキストを頻繁に入力するような場面で便利

無料で月間50件同期可能。本格使用には有償プラン登録がおすすめ

 なお、一切の機能制限なしに利用するには、月額1.5ドル(年額支払いだと15ドル)の有償プランへの登録が必要。無料プランの場合、同期できるのは1カ月当たり50件まで、使えるKeyword数は5つまでという制限があるが、自分の用途で活躍するかどうかを判断するには十分。複数台の端末を使いこなす“マルチスクリーン”時代には必携のツールではないだろうか。