俺的に“当たり”のLUMIX DMC-LX3

2008年9月22日 11:00

パナソニックのLUMIX DMC-LX3。開放F値2.0であり、かつ、35ミリ判換算で24ミリ相当のレンズを搭載する1010万画素コンパクトデジカメだ。コレで撮った写真について「以前はこのシチュエーションでこうは撮れなかった」という印象になる、ちょいとスゴいヤツ。


 ここ最近、とーんとご無沙汰ってゆーよりもむしろ興味半減気味であったコンパクトデジカメ。

 わりと最近で記憶に残るデジカメとしては、スマイルシャッターでおなじみ、ソニーのサイバーショットDSC-T200あたり。

 それ以降、実は、リコーのGR DIGITAL IIとか、オリンパスのE-3とか、パナソニックのLUMIX DMC-FX35とか、オリンパスのCAMEDIA SP-570UZとか、いろいろ買ってはいた。あ。E-3はコンパクト機じゃないですけど。

 どれもよくできたデジカメだが、特にコンパクト機においては、どれもなーんか“クるもの”がなかった。実用性や機能的な魅力は十分あるが、アツくはないというかなんか……。

 カシオのEXILIM PRO EX-F1はアツかったですな。でもアレは従来のデジカメのカテゴリを超えちゃった感じの新型映像ハードウェアって感じではある。

 そんなふーに下げめな気分でコンパクトデジカメを見ていた俺なんですけど、パナソニックからLUMIX DMC-LX3が登場。ぶっちゃけて言えば、リコーのGR DIGITALに対抗した雰囲気のあるコンパクト機だが、スペック的に目を見張るものがあった。

 んですけど、スペック的な部分とか機能的なものとか見て「良さそう!!」と思っても、実機を買ってイジってみると「なるほどね」程度な気分となり、つまりはアツくなれない最近のわし。なので、LUMIX DMC-LX3買っても、きっと、そんなに、オモシロがれないんだろーなー、などと既に醒めた気分だったりして。

 でも、買ってみた。何となく魔が差したというか、閃いた気になったというか、スペックの割りには案外安いかもな~みたいな気がしたというか、ヨドバシのポイントがかなり貯まっていたというか、そういう全体的な雰囲気でポチッと手を出してみた感じだ。

 そして実機を使ってみたんだが、使った途端!! これはイイ!! とか実感っつーか直感!! F2.0の広角レンズ万歳!! 写真は若干Panasonic風味だが、実に味のある写真が撮れるのだコレったら。さらに質感や使用感も好印象だ。

 久々に楽しいコンパクト機。撮る必要があるから持って出る、ではなく、撮りたいから出かける、という考えにさせてくれる。

 このカメラはイカスぜ!! と思わず購入した専用皮ケース(速写ケース)においては、装着すると4方向ボタンが押しづらくなるという問題があったが、カメラ本体はかなりイイので近々レポートしてみたい。


LUMIX DMC-LX3に撮られちゃった拙宅猫うか様。光源がヘンなので色味が若干おかしいが、拙者好みのレンズ性能を発揮してくれる。わし的にはわりと最強な感じの広角コンパクト機、てな印象だ。