National PanasonicのBCLラジオ

2008年2月22日 11:00

松下電器産業株式会社のクーガー2200。ソニーのスカイセンサー5900と並んで大人気だったBCLラジオだ。今見てもカッコイイですな。

 最近、クーガー2200(COUGAR RF-2200)というBCLラジオにハマっている。1976年とかに発売された、超古いBCLラジオだ。

 あ。BCLというのは、Broadcasting Listening(やListener)の略で、海外放送を聴く趣味(人)のコトですな。日本では1970年代に凄く超かなり爆発的なブームとなったんですけど、主に短波の国際放送を聴く趣味を指すコトバである。

 で、このクーガー2200というのは、そのブームの最中に発売された、ある種の決定版的なBCLラジオだ。もうひとつ、ソニーのスカイセンサー5900(ICF-5900)という機種と並び、普及型のBCLラジオでありかつアナログチューニング式機種の最終完成形みたいなラジオだったりする。

 もう30年も前のラジオなので、一種のアンティーク・ラジオって感じなんスけど、今使ってもなお楽しいし実用的なあたり、ビンテージ・ラジオと呼んでも良さそう。

 今時のPLLシンセサイザ式の(つまりテンキーで周波数打ち込めば受信できるタイプの)短波ラジオと比べると、受信とか面倒だったりもするが、あー昔はこうやって短波を楽しんだなぁとか思えて和む。

 でも、単に古き良き時代的な印象だけでなく、実用上、音質が良かったり感度が高かったりもする。またそれ以上に、当時の日本のラジオの品質に驚かされたりする。アナログ技術駆使しまくりっスよ!! みたいな。ま、アナログ技術があってのデジタル技術っていうか、アナログもデジタルも渾然一体の電気技術ではあるわけだが。

 しかし、なんか、やっぱ、当然かもしんないが、30年前と比べると電波状況……というかノイズ状況がずいぶん悪くなってるんですな。当時はラジオの内蔵アンテナだけで聴けた海外放送だが、現在はノイズまみれで聞き取れないよーなケースが多い。

 ならばアンテナだろ!! そしてアンテナカップラーだろ!! とか考えて一気&個人的に盛り上がり中の拙者。年末からずっとこの調子で、最近は屋根の上にアンテナ立てようと考えている始末。

 30年前の拙者にとってのアンテナはタイヘンであり高価であり難解でもあった。が、現在の拙者にとってのアンテナは十分手が届く現実的な短波受信ソリューション!! などと自分で自分を後押ししつつ、連日連夜ノイズまみれの放送を受信してアンテナ購入算段を立てているのであった。


このダイヤルのみで周波数直読のチューニングを行なえる(直ダイ・メカ)。また、周波数表示も目盛りが等間隔で、リニアにチューニングできるという快適さも合わせて、画期的な使用感だった。ロゴはナゼかNational Panasonic。ワールドワイドで売ったワールドバンドレシーバーってコトなんだろうか?


クーガー2200とかスカイセンサー5900とかのマーカー音は、チューニング時、猫のうなり声のように聞こえる。で、これを拙宅猫に聴かせてみたら、速攻で逃げました。確かに、猫の立場になってみると、そーとー不気味な声のように思う。