ZIPPOライターは一生もの?

2006年8月30日 09:00

拙者お気に入りのZIPPOライター。外側が真鍮製で、最初はピカピカだが、使い込むとこのよーに汚くなっ……じゃなくて味が出てきてイイのだ

 喫煙者でありかつハードウェア好きとして、ZIPPOのライターなんかも好きだったりする俺。ZIPPOと言えば、火のつきが良くて頑丈で一生モンのライター!! なんてなコトが言われる。そして言われるままに信じて買って使ったりしている拙者。

 飽きっぽい性格なので、ZIPPOライターも何個か持ってるわけですな。飽きたら別のを使い、それに飽きたらまた別のを。気の向くままに数個のZIPPOライターを取っ替え引っ替え使っている。

 のだが、2004年末に気に入ったZIPPOライターを見つけ、以降はそればかり使っていた。単なる真鍮製のZIPPOライターなんですけど、使い込むとちょいとイイ味がでるんですよ。

 やはり2004年末、このブラスのZIPPOライターに、スーパータンクと呼ばれる特殊なオイルタンクを装着した。スーパータンクについてはスタパトロニクスmobileのバックナンバー(下のほーです)に書いたが、お気に入り真鍮ZIPPOとスーパータンクにより、俺のライターは最強に強まった!!

 何はともあれ、ZIPPOライターにオイルを継ぎ足す回数が減った。また、心なしか、安定して着火できるようになった印象も。ハードウェアとして気に入っている真鍮ZIPPOがより便利になったというコトで非常に満足して使っていた。

 のだが、なーんか今年2006年春先頃からこのお気に入りZIPPOの着火がイマイチな感じに。カチシュバッ!! てなスムーズさで着火できなくなったのだ。カチジッ……ジッ……ジッ……ボッ、と、一回の花火では着火しづらくなった。

 じゃあ手入れしよう、と思ってメンテナンス。フリント(着火石)を交換したりウィック(オイルを含んで火がつくヒモ)を掃除したり交換したり……。でも、なんか、イマイチ着火しにくい。もしかしたらスーパータンクが原因? と考え、スーパータンクをインストールし直したり(つまりコットンの量やウィックの位置を変えたり等々)。それでも全然、状態は改善されないままであった。

 と、ある日、試しにインサイドユニットを入れ替えてみることに。インサイドユニットはライターの中側ですな。フリントやウィックやオイル貯蔵部を含む、ZIPPOライターの心臓部。ともあれ、この中身を入れ替え、前述のスーパータンクを入れたりしたら、ウソみたいに見事に一発でサクッと鋭く気持ちよく痛快に着火できるようになった。

 で、古いインサイドユニットと新たに使った(と言ってもモノとしてはかなり古いもの)を比べてみたら、花火の出方が全然違ったんですな。着火イマイチだったほーは、小さめで地味な花火しか出ていない。が、新しく入れたほーは、眩しいほどの花火がビャッ!! と飛び散る。この差が着火性能の差になっていたのだ。

 うそ~何コレ~ZIPPOって一生物とかじゃなかったんすかぁ? と急に心細くなってネットを調べてみたら、なんか、ウワサレベルなんですけど、わりあい最近に製造されたZIPPOのインサイドユニットにおいて、フリントホイール──火打ち石を擦って花火を出す金属製の円盤の品質が落ちているケースがあるとかないとか。

 そうなのか!? と思って見比べてみたら、なるほど確かに。イマイチのほーのフリントホイールは、ヤスリ状のギザギザがやや磨り減っていて、新しいほーのそれはヤスリ上のギザギザが鋭い。新しいほー、と言っても、実際はイマイチのほーよりも長年使っていたものなので……もともとの品質が違うのかもしれない。

 まあ、毎日毎日何度も何度も火打ち石擦ってたらヤスリも弱まりますな。一生モノであるはずがない。ZIPPOに言えば修理なんかできたりするらしいが、ま、インサイドユニットのフリントホイールは消耗品と考えたほーがいいのかもしれない。

 などと、半年ぶりくらいにZIPPOで気持ちよく火を点けられるようになって清々した拙者なのであった。……ンパー、今日もタバコが、んまい~。

好む人は超好むスーパータンク。タンクの中にオイルをためておけるので、暑い季節や乾燥する季節でもライター内のオイルが蒸発しにくい。また、通常より多くのオイルを入れておけるこのタイヤみたいな丸いやつがフリントホイール。これはよく着火するほーのフリントホイールで、イマイチになっちゃったほーは、ここまで鋭いエッジが見えなくなっていた