スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

スマートフォンと貴重品がまとまるbellroy製ウォレット

スマートフォンと貴重品がまとまるbellroy製ウォレット

 bellroy(ベルロイ)というメーカーの財布を買いました。薄い財布で有名なメーカーですな。買ったのは「ELEMENTS PHONE POCKET PLUS」という製品で、メーカーの製品紹介ページはコチラ。iPhone 6s Plusと紙幣、硬貨、カード、SIMカードなどが入る「財布的に使えるスマートフォンケース」という感じの製品です。

bellroyの「ELEMENTS PHONE POCKET PLUS」。iPhone 6s Plusが収まるように作られた財布です。メーカー直販価格は1万5984円(税込)でした。色はコニャック(赤茶色)を選びましたが、ブラックやスレート(灰色)もあります。また、iPhone 6sにマッチするサイズの製品もあります。

 なんで財布にiPhone? それは、必要最小限の貴重品をひとまとめにして持ち歩くためです。ワタクシの場合、釣りやトレッキングやサイクリングなど、アウトドアに出掛けるときには「貴重品を必要最小限にする」ようにしています。具体的には、スマートフォン、身分証明書、少々の現金、クレジットカード、緊急連絡先カードといったところです。

 これまで、スマートフォンとその他貴重品類を別にしていましたが、全てひとまとめにしたいと思い、上記の財布を買いました。当然ではありますが、ひとまとめにしておけば、携帯し忘れも、バッグの中での行方不明も、使用時の煩雑感も減らせますな。

 で、この財布の使用感から書いてしまうと、かな~りイイ感じで使えています。上記貴重品類が問題なく収まり、それでもけっこー薄手。財布自体が軽く、ある程度の耐水性も備えていますので、アウトドア活動で使うに都合がイイです。ともあれ以降、「ELEMENTS PHONE POCKET PLUS」の機能性や使用感について見ていきましょう。

iPhoneケースとしてはどうか?

 まず、iPhone 6s Plus用ケースとしてはどんな感じかを。「ELEMENTS PHONE POCKET PLUS」のサイズは長辺17.5×短辺10.8×厚さ2cmくらい。質量は89g(実測値)。端末を収められる場所は2箇所ありますが、「ココに収めるべし」と想定されている場所は中央部です。

左のように、端末は中央に収めるように作られています。右は、紙幣を納めるべき場所に端末を収めた様子です。どちらにしても、若干の余裕をもってiPhone 6s Plusが収まります。もちろん、サイズがiPhone 6s Plus以下の端末なら収めることができます。なお、iPhone 6s Plusのサイズは、長辺158.2×短辺77.9×厚さ7.3mmです。

 普段、iPhone 6s Plusにはケース(ジャケット)を装着しています。極薄の樹脂製ケースやアップル純正「iPhone 6s Plus レザーケース」、やや厚手のハードジャケット、さらに厚めのプロテクション・ジャケットなどです。必要に応じて使い分けていましたが、さて、これらのケースを装着した状態のiPhone 6s Plusは「ELEMENTS PHONE POCKET PLUS」に収まるでしょうか?

アップル純正「iPhone 6s Plus レザーケース」に入れた状態では、何ら問題なく収まりました。超薄系の樹脂製ジャケットを装着していても収まります。
ZTYLUS社の多機能ハードジャケットを装着した状態だと「ちょうど」という感じで入りました。ジャケットにレンズ等を装着すると入りません。なお、このハードジャケットのメーカー製品紹介ページはコチラ、レビューはコチラ
プロテクションタイプのハードジャケットとして、エレコムの「iPhone 6s(6)Plus用ZEROSHOCKケース PM-A15LZEROTCR」を使っています。コレを装着した状態では、ジャケット四隅に出っ張りがあるため、少々キツめですが収まりました。このジャケットのメーカー製品紹介ページはコチラ

 端末にジャケット類を装着していても、けっこー収まっちゃう感じです。ただ、この財布自体に少々の耐衝撃性もあると思いますので、あまり厚いジャケットを装着する必要はなさそうです。財布から端末を出し入れする際、ファスナーの引き手を端まで引き下げておけば、端末に金属部品が接触することもないので、端末をハダカのまま入れておいてもあまり不安はないと思います。

財布としてはどんな感じ?

 財布としての機能性ですが、ポケットが3つあります。カードも入る硬貨用ポケット(ファスナーなし)、紙幣を折らずに入れられるポケット、それからパスポートが収まる汎用のポケットです。

 さらにカード用ポケットが4つあります。各ポケットに2枚程度のプラスチックカードが入りますので、合計8枚のカードが入ります。詰め込めば各ポケットに3枚くらい入りますので、10枚以上のカードを収納できると思います。

ポケットは3つあります。カードも入る硬貨用ポケットはファスナーがありませんが、財布全体を閉じるためのファスナーの片側がポケットを軽く覆うので、硬貨がこぼれ落ちにくくなっています。
紙幣を折らずに入れることができます。ただし、長辺がやや長い一万円札を入れた場合、紙幣の端がファスナー部に引っ掛かることがあります。半分に折って入れたほうが無難かもしれません。汎用ポケットにはパスポートがやや余裕をもって収まります。
カードポケットは4つあります。手前に2つ、その裏側に2つあります。各ポケットに2枚程度クレジットカードを入れても、出し入れがキツくなる感じはありません。3枚入れるとややキツくなります。

 長財布に近いサイズ感あるものの、財布としての容量はあまり大きくありません。ですが、「必要最小限の貴重品とスマートフォンをまとめて入れるケース」としては十分な容量があると思います。パスポートも入りますので、渡航時に使う貴重品入れとしてもイイような気がします。

独自の機能性+防水性

 この財布独自の機能性もあります。ひとつはSIMカード関連のポケットがあること。SIMカードポケットには、nanoSIMもしくはmicroSIMが収まります。iOS端末に対してSIMカードを出し入れする場合、ピンを使ってSIMカードトレイを出しますが、そのピンを入れておくポケットもあります。

SIMカードやSIMカードトレイ取り出し用ピンが収まるポケットがあります。渡航時など、SIMを交換~保管する必要がある場合に有用ですな。中央には細長いポケットがあり、長さ約8.2cmのボールペンが入りました。ちなみにこのペンは、三宝の「Walkie pen」のレギュラーサイズで、メーカー製品紹介ページはコチラ、レビューはコチラ

 それから、鍵を入れておくポケットもあります。ただ、残念なことに、日本でよく使われるサイズの鍵は収まりません。幅にはやや余裕のあるポケットですが、鍵の長さは5cm程度以下でないと入りません。……ポケットは革製なので、思い切って下部を切ってスリットを作り、鍵が収まるように改造しようかな? と悩み中です。

5cm程度までの鍵なら入りますが、それ以上になると収まりません。

 もうひとつ、この財布にはある程度の防水性もあります。財布の外側は、濡れてもヨレたりシミになったりしにくい耐水加工済みレザーで、ファスナー部は防水仕様。なので、雨に濡れた程度ではまず中身まで濡れることはありません。水がかかっても振れば落とせる程度の撥水性がありますので、アウトドア活動での携行によく向きます。

革製の財布ですが、表面は耐水加工済みで水を弾きます。ファスナー部は防水仕様でYKK製です。ただしこのファスナー、開閉がすこ~し硬めではあります。

 てな感じの「ELEMENTS PHONE POCKET PLUS」。スマートフォンと最小限の貴重品をひとまとめにできて満足しておりますが、じつは「コレも」「アレも」と、この財布に入れるモノが増えつつあります。具体的にはサングラスを拭くための使い捨てウェットティシュ(個包の薄いヤツ)とか、メモ用紙とか、短めの耳かきとか……。「うわっ耳かゆっ!」となったとき、即座に耳かき使えるとサイコーに気分爽快ですけど、さておき、スマートフォンと必要最小限の貴重品を入れても、まだもうちょっと入る余裕があるあたりも、気に入って使っております。興味のある方はぜひチェックしてみてください♪

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。