スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

あっコレきっとイイはず!! と思ったiPad miniケース

あっコレきっとイイはず!! と思ったiPad miniケース

 つい最近、サンワサプライから発売された「iPad miniシステム手帳ケース 200-PDA145」。iPad mini用のケースで、A5サイズの手帳にリフィルとして収納できるという製品ですな。コレを見た瞬間「あっ!!」と思って音速で注文した俺なのであった。

サンワサプライの「iPad miniシステム手帳ケース 200-PDA145」。iPad mini用ハードケースに手帳装着用リング穴アダプターが付属する製品で、A5のシステム手帳やリング式バインダーにiPadを装着できるようになる。サンワダイレクト限定販売で、税込価格は3480円

 最近の俺は、A5サイズの用紙をよく使う。ご存知のとおりプリンターやコピー機でよく使われるサイズがA4で、その半分がA5ですな。

 A4サイズは資料などで配付されることが多いサイズだが、半分に折ればA5サイズになる。ので、A5サイズ用紙を使っていると後々資料やメモのまとまりがイイのだ。

 また、iPad miniもだいたいA5サイズ。iPad miniをほとんど常時携帯している俺の場合、使う用紙をA5に決めておくと、用紙とiPad miniをひとまとめに持ち歩けてスッキリ♪ ちなみに、7インチタブレットもだいたいA5サイズだ。

iPad miniはA5サイズノートなどA5用紙とほぼ同じ大きさ。使う用紙やノートをA5サイズに統一すると、iPad miniと束ねて持ち歩けたりしてなかなか便利だ

 最近はますますA5サイズ用紙の使用頻度が増えている。ので、利便性を考えて、A5サイズのルーズリーフを使い始めた。紙の端に穴が空いていて、それをリング式のバインダーに綴じて、ノートとして使うアレですな。

 いやールーズリーフなんて使うの久々っす。でもやっぱり便利っすね~。ちょっと嵩張るけど、ページの入れ換え自在は実用的。1枚だけ取り出して書くこともできるし、「メモ帳忘れちゃった~」てな人に用紙を分けてあげるのも容易。なるほどね~便利っすね~。

 とか今さらながらに思っているこのタイミングで、上記の「iPad miniシステム手帳ケース 200-PDA145」が発売。あっ、コレを使えばルーズリーフとiPad miniを合体させて使える!! コレきっとイイはず!! 便利かも楽しいかも♪ と思って光の速さで注文したのであった。あれ? 音の速さだっけか!?

 ともあれ以降、「iPad miniシステム手帳ケース 200-PDA145」の使用感などを書いてみたい。が、先に結論的な印象を言ってしまえば、iPad miniとA5サイズのルーズリーフなどが無理のない融合を果たしてくれてナイス。活用にはユーザーがちょいと工夫すべき点もあるが、なかなか満足できているiPad miniケースなのであった。

A5手帳にiPad miniを着脱できるハード

 まず「iPad miniシステム手帳ケース 200-PDA145」の機能などについてだが、基本的にはiPad mini用の背面を保護するハードケースで、ケースとマグネットで脱着可能なリング穴アダプターが付属している。

 このリング穴アダプターはA5サイズのシステム手帳やルーズリーフ用バインダーに装着可能。つまりケース入りiPad miniを手帳と合体させたり分離させたりできますヨ、と。

 また、ケース背面には手を通してiPad miniを保持できるシリコンバンドが付いている。ケース入りiPad miniを横向きに自立させるスタンドも付いている。ってイロイロ書いたが、写真を見れば一目瞭然っス。

多機能なiPad mini用ハードケースに、A5サイズバインダーやA5サイズシステム手帳に装着できるリング穴アダプターが付属した製品だ。ハードケースとリング穴アダプターは磁石(ネオジムマグネットと思われる)で強力に吸着する
A5サイズのルーズリーフ用バインダーにリング穴アダプターを装着し、iPad miniにハードケースを装着。磁石でバインダーとiPadを自由に脱着できる
ケース背面にはシリコン製と思われるバンドがあり、ここに指を通して使う。ケースと手が合体したような状態になり、iPad miniをしっかりとホールドできる
ケース背面にはスタンドが格納されていて、iPad miniを自立させられる。立て気味~寝かせ気味まで自由な角度で自立させられる。3点の滑り止めにより、意外なほど安定的に自立させられる。ただし、ケース側の滑り止めが少々剥がれやすい
ちなみに、純正のスマートカバーを装着した状態のiPad miniでも、このケースを装着でき、スマートカバーは問題無く機能する。また、その状態で手帳などと合体させることもできる

 なかなかよくデキてますな~。初見は「細かいギミックが多いなあ」みたいな感じで、もっと言えば「ギミックてんこ盛りで肝心の使用感は大したコトないのかも」的な印象を脊椎反射的に抱いたが、そんなこともなく、各ギミックはどれもまずまず実用的。バインダーとの合体感もイイ感じである。

 ほかも全体的にコナレた作りっすね。たとえばiPad miniをケースに入れた状態でも、Lightningコネクタやスピーカー、カメラ、マイク、イヤホンジャックなどを塞がず、利用できる。ケースとiPad miniの着脱は、キツ過ぎず緩すぎず。ケース素材が少々厚めだが、これは各ギミックを搭載する関係で、強度的にしょうがないのかな、と思う。てな感じで、とくに文句はない。

 ただ、少々の難点(!?)があり、使い始めはマグネットでの脱着に一手間かかりがちだったりする。たとえばスマートカバーをiPad miniに装着するときって、端末とカバーを近づければたいてい「カチッ」と一発で合体する。が、このケースは、そこまでスムーズには合体してくれない感じ。

 ケースとマグネットを近づければ「カチッ」と吸着はするのだが、完全な接触~吸着となっていないことが多めなのだ。2つの接点のうちどちらかがズレていることが多く、そのままだと端末が外れてしまう心配が少し残る。ので、ケース背面とリング穴アダプターを見つつ吸着する接点を合わせてやるのが無難だろう。

 まあ、ある程度慣れてくると接点を目視せずともどうにかシッカリと接点が吸着するようにはなる。のだが、慣れても、一発で「カチッ」と合体させられることは多くなく、「ガチャガチャやってたら何度目かで合体した」みたいな今一歩感がある。いやホントに細かいコトなんですけどね。

 もうひとつ、自立させるときに使う、ケース側に貼り付けてある滑り止め×2個が、けっこー剥がれやすい。単に両面テープで貼ってあるだけの滑り止めなんですな。きっとしばらく使っていると紛失すると思われるので、代替の滑り止めを探す必要があるかもしれない。てゅーか、けっこー重要なパーツなので、もっと剥がれにくく改良して欲しいですな。

iPad miniを参照しつつノートを使う

 実際にノートとiPad miniを合体させて使ってみる。ノート側は、A5サイズのルーズリーフ(20穴式)で、バインダーも20穴式。A5サイズのルーズリーフもバインダーも実際は選択肢が少ないが、でもまあ市販されている。

 なお、当然ではあるが、このケースはA5サイズのバインダーにセットできるので、それ以上のサイズのバインダーにもセットできる。ともあれ、以下に、iPad miniとノートの組合せスタイルを見ていこう。

ケースはノートの右側にも左側にもセットできる。ページとページの間にケースをセットすることもできる
ノートPCのようなスタイルで使うこともできる。ケースをノートから外さす自立させて使っているんですな。iPad miniから次々と情報を拾い上げ、紙にメモっていくときなどに、ちょっと便利
ノートの表紙で視線を遮り、隣の人に画面を覗かれないようにすることもできる。画面にページをかぶせれば、即時的かつ自然な画面隠しも可能だ
iPad miniをノートに装着したままだと、iPad miniの画面表示を見つつ、iPad mini側のページに書き込むことができない。装着状態だと片ページしか書けないんですな。また、iPad miniを外した状態で、ノートにリング穴アダプターが残るので、その部分の出っ張りで紙に書き込みにくくなる
リング穴アダプターをノートに装着し続けるなら、リング穴アダプターの出っ張りで書きにくくなる問題を回避するための下敷きが必須となる。写真は自作の下敷き。A4サイズの「表紙もリングで綴じるタイプのバインダー」の樹脂表紙をA5サイズにカットしただけのものだが、けっこー実用的っす
下敷きがあればリング穴アダプターの出っ張りに邪魔されることなく各ページに書き込める。iPad miniの画面表示を見つつノートも使うなら、端末は外した状態が何かと問題ナシでイイですな
ちなみにこのケースを使ってノートにiPad miniを装着すると、ノートの厚みが1.3cm増す。雑誌一冊分程度の厚みが増す感じ、かな?

 いろいろなスタイルで使えるので、好みや必要性に応じて使い分ける感じですな。写真にもあるが、残念なのが「リング穴アダプターを外さすにノート書きする場合は何らかの下敷きが必要」という点。書き込むページの下にリング穴アダプターが来ちゃうと、ページ端が凸凹して書きにくい~書くのが無理だったりする。リング穴アダプターが真っ平らな板だったら良かったナ~、と。

 それ以外は使いにくい点はそーんなにナイ。前述のマグネットがイマイチスムーズに吸着しないことと、2個の滑り止めが取れやすいくらいで、ほかは使いやすい。「わー♪ ノートとiPad miniが合体してイイ感じ~♪」みたいな楽しさもある。

 当然、今時的情報端末と昔ながらのノートを併用することからくる実用性はイロイロある。たとえば、必要な情報だけノートにメモって、ノートの上で情報を編集したり吟味したりすると、なんだかんだ言ってもやっぱり効率がいいですな。

 それとは別に、ノートとiPad miniを合体させて携帯するメリットがひとつ。iPad miniをスマートに保護できるということだ。とくに厚めの表紙を持つシステム手帳やバインダーと合体させると、iPad mini背面はケースと表紙で守られて、画面側は下敷き面やページ面で守られるカタチに。スマートカバーが不要になる感じ。

 以上、なかなかイイ感じで使える「iPad miniシステム手帳ケース 200-PDA145」。当初は「3480円はちょっと高いかな」と思ったが、非常に気持ちよくA5バインダーと合体してくれたので満足している。実用上、多くのケースで「下敷きの用意」が必要だとは思うが、機能性についてはよくできた製品だと思う。バインダーやシステム手帳とiPad miniを合体させて使いたいという方は、ぜひ一度じっくりチェックしてみてほしい。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。