スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

UAGのジャケットでiPadを保護ッ!!

UAGのジャケットでiPadを保護ッ!!

 2016年の夏が過ぎた頃から「UAGのゴツくて保護性能の高いケース類」を愛用中です。UAGは、PCやスマートデバイス用の頑丈なケースを作ることで有名なメーカー(メーカーサイト)。現在、MacBook用ケースやiPhone用ケースを使っています。で、それらが非常にイイ感じ♪ というわけで「じゃあタブレット用もUAG製で!」と、iPad用ケースもUAG製を使っています。

UAG製のiPad用ケース各種。高い耐衝撃性と実用的な機能性を備えています。現行の各種iPad向けケースのほか、iPhone用ケースやMacBook用のケースもあります。また、マイクロソフトやHTCなど、アップル製以外の端末用ケースもあります。日本の販売窓口はプリンストン(公式ページ)です。
以前に本連載でレビューしたUAG製ケース各種。左がiPhone用ケース各種(レビュー記事)、右がMacBook用ケース(レビュー記事)です。

 これらのUAG製iPad用ケースは、2016年の9月末頃に購入したので、既に使い始めて2カ月程度。これまで使ってきた印象を言えば、どれも使い勝手が良いです。ただ、耐衝撃性が高いため、その分ゴツめで重めではあります。ともあれ以降、それぞれのUAG製iPad用ケースの機能や使用感などについて書いてみたいと思います。

 なお、ここで前もって、各製品の共通項を挙げておきます。どの製品も「iPadを衝撃から守る」「端末が傷つきにくい」「スピーカーやカメラやLightning端子やボタン類を塞がない」「ケース自体がやや厚めで重め」「米軍事ドロップ試験規格(ミルスペック;MIL STD810G-516.6)に適合(iPad Pro 12.9インチ用は条件付き)」という感じ。以降は、これら以外の機能や使用感について書いていきます。

iPad miniを安全にアウトドアで使う

 まずはiPad mini用から。使用中のiPad mini 3に適合する2つ折りタイプのケース「IPAD MINI 1,2, & 3用フォリオケース」(公式製品情報ページ)です。Amazonにて税込4619円で買いました。

 ジャケット部は「ハード」に近いセミハード素材で、液晶画面カバーとは一体化(取り外し不能)しています。画面カバーの開閉とiPadのスリープ/復帰は連動し、カバー端の留め具はジャケット背面にマグネットで吸着されます。

UAGの「IPAD MINI 1,2, & 3用フォリオケース」。表面は衝撃を吸収するやや柔らかな素材で作られています。凸凹も多く、手から滑り落ちにくいです。端子部などに見られる「彫り」は深く、ジャケットが厚いことがわかります。ケースのみの質量は221g(実測値)で、厚みは18mmくらい。
ジャケット側の耐衝撃素材内面はハニカムのような構造になっています。2段階に角度を変えられるスタンド機能もあります。
iPad miniを入れた様子。カバーを折り返せば、カバー無しのケースと同様に使えます。カバー内面は毛足が非常に短いベルベット風。ベルベット風の面を表に出さないようにカバーを折ることもできます(ただしカバーが少しハミ出ます)。画面周囲のフチは出っぱっていて、画面を下に向けて机上に置いても、机面に画面が触れません。

 ワタクシの場合、iPad miniは、いわゆる「アウトドア」に持ちだしがちな端末です。オートバイなら、タンクバッグに入れて山方面へツーリング。山歩きなら、チェストバッグに入れて携行します。GPS電波さえ受信できれば使えるオフライン・マップを使うわけですが、使用中に「うっ……わあぁぁ~!」と端末を落としそうになること多々。そして落としたこと3~4回。幸い、草の上とかそんな場所へ落としただけで、薄いハードジャケットを装着していたこともあり、iPad miniは無傷です。

 ただ、「このままだと遅かれ早かれ落としてiPad mini壊すかも」と思い、このケースを買いました。その後も同様に使っていますが、2度ほど落としました。このときも草の上などに落としたので、無事でした。まあケースに入っていなくてもたぶん無事だったと思います。ただ、落とした瞬間に「あ……っとぉ」程度に「端末を落としたときの焦り」が減ったのは、このケースに入れたことから来る「心の余裕」なんだと思います。

 あとこのケース、ほかのUAG製iPad用ケースと同様に、表面に凸凹が多くて滑りにくい素材で作られているのも実用的です。手袋をはめた状態で持っても滑りにくい&落としにくい感じ。耐衝撃性も十分あると思いますので、アウトドアでiPad miniを使うにはイロイロと好都合だと感じています。

iPad Pro 9.7インチをラフに扱う

 続いて、iPad Pro 9.7インチ用のUAG製ケース。「IPAD PRO 9.7-INCH 用ケース」(公式製品情報ページ)です。3色ありますが、レッドを選択。Amazonで税込5790円でした。

 これも、ジャケット部は「ハード」に近いセミハード素材で、前述のiPad mini用ケースとだいたい同じ素材感。凸凹の多さや滑りにくさや、カバー端の留め具がジャケット背面にマグネットで吸着されるあたりも、前述のiPad mini用と同様です。

 液晶画面カバーと合体していて、画面カバーの開閉とiPadのスリープ/復帰は連動します。また、カバーは取り外し可能。カバーを取り外した状態では、アップル純正のSmart CoverやSmart Keyboardと組み合わせて使うことができます。

 それと、カバーの長辺ヒンジ部にはApple Pencilホルダーが付いています。上記メーカーリンク先では、ジャケット短辺にApple Pencilホルダーがあるように見えますが、ワタクシの所有品(正規流通品)はそうなっていません。途中で仕様変更となったのかもしれません。

UAGの「IPAD PRO 9.7-INCH 用ケース」。表面は衝撃を吸収する柔らかめの素材です。凸凹は深めなので、手でガッチリとホールドでき、かなり滑りにくくなっています。裏面(ジャケット側)長辺には、Apple Pencil用ホルダーがあります。ケース(ジャケット+液晶画面カバー)の質量は309g(実測値)で、厚みは16mmくらい。
内面にはハニカムのような構造がありますが、その深さはiPad mini用より浅めです。2~3段階に角度を変えられるスタンド機能があります。
iPad Pro 9.7インチを入れた様子。カバー内面は毛足が非常に短いベルベット風で、もちろん折り返して使えます。画面周囲のフチは出っぱっていて、画面を下にして机上に置いても、画面は机面に触れません。
カバーは外すことができます。外した状態でも使えますし、代わりにアップル純正のSmart CoverやSmart Keyboardを装着して使うこともできます。
付属カバーを閉じた状態では画面をピッタリと塞ぎますが、Smart CoverやSmart Keyboardを装着しても、その「画面をピッタリと塞ぐ感じ」は、同様です。思わず「これ完璧じゃん!」と言ってしまうほど、しっかりした嵌合感があります。

 iPad Pro 9.7インチをシッカリと保護し、Apple Pencilホルダーもあり、カバーはスタンドにもなりつつ、カバーを外すこともできます。さらにSmart CoverやSmart Keyboardとの互換性もしっかり保たれています。とてもよく設計されているケースだと感じ、購入価格を考えてもかなり満足しています。

 iPad Pro 9.7インチは、自宅での使用~打合せに持ちだしての使用という感じで、主には室内使用です。なので、自宅ではここまで頑丈なケースは不要と言えば不要。

 でも、外出先で使うとなると、こういう頑丈なケースは実用的です。たとえばその場の状況で、「iPadを急いでバッグに突っ込んで移動する」「テーブルに置いたiPadの上にモノを置く」「とりあえずどかしたiPadを足元に置く」「クルマの後部座席などにiPadを投げ置く」など、自宅使用ではほぼやらない「ラフな扱い」をしがちなワタクシ。そういうコトが気兼ねなくデキちゃうのは、ケースがシッカリとiPadを保護してくれるから。「場の流れからiPadをラフに扱うしかない」という状況でも、こういう頑丈なケースに入っていれば安心です。

iPad Pro 12.9インチを安定的に使う

 最後に、iPad Pro 12.9インチ用のUAG製ジャケット。背面だけ保護するコンポジットケースの「IPAD PRO 12.9-INCH 用ケース」(公式製品情報ページ)です。2色ありますが、ブラックを選択。プリンストンダイレクト(製品販売ページ)にて、税込9980円で買いました。

 コレ、ほかの2製品とは違い、背面だけ保護するジャケットです。液晶画面カバーは付属しませんが、アップル純正のSmart CoverやSmart Keyboardと組み合わせて使うことができます。組み合わせて使った場合、画面をピッタリと、ほぼ隙間なく保護してくれます。

 このケースの背面や内面は、前述のiPad用ケースと似ています。表面には凸凹が多くて滑りにくく、内面にはハニカム的な構造があって衝撃吸収性が高そうです。ケース上部にはApple Pencil用のホルダーもあります。

 このケース独自の特徴としては、内蔵のアルミ製の脚が「非常に安定性の高いスタンド」として機能することです。スタンドの角度調節は、iPadを横向きで置いたときに5段階。また、角度調節はできませんが、iPadを縦向きに置くこともできます。

 なお、このケースも「米軍事ドロップ試験規格(ミルスペック;MIL STD810G-516.6)に適合」します。ただし、条件があり、「Smart Cover やSmart Keyboardと併用した場合」ということになっています。

UAGの「IPAD PRO 12.9-INCH 用ケース」。液晶画面カバーは付属しないジャケットで、背面は衝撃を吸収するやや柔らかな素材です。凸凹も多く、手でしっかりホールドできます。銀色の部分はアルミ製の「スタンド用の脚」で、これも衝撃保護性能の一部を担っていると思われます。上側長辺にApple Pencilホルダー付き。このケースもやはり、画面周囲のフチは出っぱっており、画面を下にして机上に置いても、画面が机面に触れません。ケースのみの質量は360g(実測値)で、厚みは18mmくらい。
ジャケットの耐衝撃素材内面はハニカム的な構造になっています。スタンドの角度は5段階に設定可能。スタンドをいっぱいに出した状態なら、iPadの縦置きも可能です。
横置きにも縦置きにもできます。ただし縦置きだと若干バランス的にやや不安定かもしれません。横置きは非常に安定します。
アップル純正のSmart CoverやSmart Keyboardと併用した様子。閉じた状態ではピッタリ感を伴って画面を保護できるあたりまで含め、これらのアクセサリーとの連係も問題ありません。

 ワタクシの場合、iPad Pro 12.9インチは「ほぼ自宅用」です。また、手に持って使う場合でも、「手を添えてテーブルに端末を置いて」とか「膝に端末を乗せて手で支えて」というスタイル。iPad Pro 12.9インチはけっこー重いからです。そして、最も多いのが「机上にiPad Pro 12.9インチを置いて」というスタイル。キーボードのないノートパソコン状態とし、画面を操作しつつ各種アプリを利用しています。

 そんな使い方ですが、アップル純正のSmart CoverやSmart Keyboardをスタンドにして使うと、iPad Pro 12.9インチの安定感がイマイチ。とくにSmart Coverだと、画面操作がラフだと端末を倒してしまいそうになります。

 そんなわけで「シッカリしたスタンドが欲しい」と思っていたので、頑丈なジャケットでありつつスタンドもシッカリしていそうなこのケースを選択。使ってみたら、頑丈なジャケットもイイ感じなんですが、スタンドが非常に安定的でナイス♪ ジャケットの内蔵スタンドとしては、かなりハイレベルな安定感があると思いつつ、愛用しています。

 ただ、スタンドは「ガチャガチャッ」と引き出すタイプ。ロック機構は樹脂の出っ張りを利用したもので、も~しかすると、この先ずっと使い続けていくと「樹脂のロック機構が削れてスタンド角度調整に問題が起きる」かもしれません。現在のところ全然問題ナシですが、何となくそんな予感がしています(単なる予感でずっと問題ないかもしれませんが)。お値段お高めなので、長持ちして欲しいところ。ロック機構は丁寧に扱うようにしております。

 もうひとつ、このケースは質量360g。もともと重いiPad Pro 12.9インチがさらに重くなるので、iPad Pro 12.9インチを頻繁に持ち歩く人には向かないように思います。

 てな感じのUAG製iPadケース×3種。どれもiPadを保護する耐衝撃性能は十分高く、それぞれ実用性も高いので、「iPadをシッカリ保護したい!」という方はぜひチェックしてみてください。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。