みんなのケータイ

 気がつけば42mm ステンレススチールケースのApple Watchを購入してから1年が経過していました。「あ! そういえば」と思ったとき、私の左手首にその姿はなく、充電台でスタンバイ状態でした(苦笑)。

Apple Watch(右)と心拍センサー搭載のvivosmart HR J(右から2番目)、Fitbit Charge HR(右から3番目)、SmartBand 2(左)。一斉に心拍数をチェックしてみたら概ね同じでした。どうみてもおしゃれな使い方じゃなくて申し訳ないです

 購入直後につけてしまって騒いだボディの細かいスリ傷は、今ではすっかり気にならなくなり、ミラネーゼループは取り外され、ネットで購入したリーズナブルな革のバンドがついています。

 心拍センサー付きの活動量計が好きな私の場合、脈拍測定の一等地の争奪戦が激しいため、新しい活動量計が導入されると、どうしてもそれが優先されてしまうという特殊性もあるのですが、Apple Watchがどうしてもそこになければ困るという、他のデバイスに対する優位性の確立がなかなか難しかったというのが原因。

 寝転んでいても時間が確認できるようになったりと、アップデートの度に少しずつ機能的になっているようですが、まだ握りしめているiPhoneよりも先に見るシーンは限定的です。あるとすれば、時計、電話の着信か、LINEやMessengerなどのメッセージの受信、緊急地震速報などの緊急性の高い通知、ニュースの配信通知に限られている気がします。

 ただ、これらの通知は、ディスプレイを持った通知対応の他の活動量計でも実現可能なので、Apple Watchを忘れてでかけたことに気づいても、取りに帰ることはなかったというのが現実でした。

 フェイスの選択肢が限られているというのも、なんとなく気分がノらない原因かも。たまに気分を変えようと思っても、これでもないし、これでもないんだよな~と思い続けて1年。もっとバリエーションが欲しいなぁ。

 絶対ないと困る! と思わせてくれる機能としたらやはり決済でしょうか。コンビニの支払いを手首でスッ。改札も手首をかざしてスッと通過できたりしたらすごくありがたいんで、忘れたら絶対取りに帰ると思うんですけど……。改札の読み取りが右側にあるのが気になりますが。

 発売から1年経過した今、その真の威力を発揮する機会が早く欲しいと改めて思うのでした。

 そうそう。自分では表示された通知を見ているつもりでも、チラチラ手首を見ていると他人には「時間を気にしている人」として映ってしまうようです。打ち合わせのとき「あ、時間ないですか。お忙しいのにすみません」なんて言われてしまったこともありました。まさかそんな風に見えているとは思わず「いやいや違うんです! こちらこそすみません!」と平謝り。大事な打ち合わせのときなどは、機内モードにして通知を一時的にカットするなどの配慮が必要ですね。