みんなのケータイ

 先日、知人の車で旅行に出かけたときのこと。

 片道3時間以上はかかるちょっとした長旅ながら、知人の車はあいにくカーナビが最近故障したばかり。車内用ミュージックもすべてカーナビのストレージに入っていたとのことで、移動中の音楽は唯一残された数年以上前の音楽CD1枚だけ。それも目的地に着く頃には何周もしてしまってすっかり同じ音楽に飽きてしまったタイミングで、「そうだ、そういえばarrowsシリーズはFMトランスミッタ搭載していたな」ということを思いだし、久々にトランスミッタを使ってみることにしました。

arrows NX F-02Hのトランスミッタ機能
好きな周波数を選んで機能をオンにするだけで利用できる

 元々自家用車を持っておらず、車で出かける時もレンタカー派のためFMトランスミッタは愛用していたのですが、久々に使うFMトランスミッタのよき相棒だったのがGoogle Play ミュージック。今まで車に乗るときは車内で聞くための音楽を前日までに用意するという手間が必要だったのですが、Google Play ミュージックならスマートフォンを持ち歩くだけ。車内で突然「あ、あれが聴きたい」という要望があっても、Google Play ミュージックにある曲という制限はあるものの好きな曲をその場で再生することができます。その日もドライバーと共通の趣味であるTMネットワークの名曲をひたすら流していたら、いつのまにか目的地に到着するくらい時間を忘れてしまいました。

 ストリーミング再生で気になる通信容量も、楽曲のビットレートを128kbpsとした場合でも数時間聴いても数百MB程度。往復の移動中にずっと音楽を聴いたとしても1GBは使わない計算です。格安SIMを契約しているおかげで通信容量にはそこそこ余裕があるため、月に一度あるかないかの長距離移動中に音楽を聴くくらいなら、料金や使用データ量を気にせず使えそうです。

 最近では車自体にスマートフォン連携する機能が備わっていたり、Bluetooth経由で音楽を転送できたりするカーオーディオもありますが、ほぼすべての車に備わっているであろう枯れた機能であるFMトランスミッタと、音楽サービスとしては最新鋭であるストリーミング定額サービスの組み合わせは、長距離移動のお供として思った以上に相性が良いようです。