みんなのケータイ
音声定額でイヤホンマイクの価値を見直す
【isai VL LGV31】
湯野康隆
(2015/11/2 06:00)
昨年、音声定額プランが登場してからというもの、本当によく自分のスマホで通話するようになった。実は、会社の引越に伴って社内の電話システムがリニューアルされ、使いづらくなったというのもその一因だったりするのだが、メールを書くより電話した方が手っ取り早い、という感覚が確実に自分の中に定着しつつある。
そうやって頻繁に電話をかけるようになると、自然とかかって来る電話も増えていくことになる。こちらから電話をかける場合はスマホを耳にあてて普通に話すスタイルで構わないのだが、問題はイヤホンをしてスマホで音楽を聴いている時に電話がかかってきた時である。
マイク無しのイヤホンを使っていると、急いでイヤホンを外してスマホを耳にあてるか、イヤホンをしたままスマホのマイク部をあごの近くに持って来て通話することになる。どちらも決してスマートではないし、後者に至っては人間の所作として異様で美しくない。
スマホで使うなら、やっぱりイヤホンもマイク付きがいいよね、ということで、エレコムのデュアルドライバー搭載のイヤホン(EHP-CS2D3510WH)を使い始めた。正直、“エレコム=音楽”という印象は全くないのだが、ここ最近、ハイレゾ対応のイヤホンを続々発売しており、実際どうなんだろ? という興味本位で試してみることにしたのだ。
そもそも、Bluetoothの方が楽じゃないか、という話もあるのだが、飛行機の機内で使用が制限されることや、ヘッドセットの充電の面倒といった筆者自身の性格もあり、ワイアードなイヤホンマイク最高、となった。
で、使用感なのだが、ヘッドホン素人の筆者からすれば、十分満足のいく音だ。ハイレゾ対応ではないが、標準価格1万円程度というお値段相応の価値をもたらしてくれる、というか実売4000~5000円という価格はお買い得とも言える。そして、音楽を聴いている最中に電話がかかってきても、口元付近にくるマイク部のスイッチをポンと押してそのままハンズフリーで通話開始。今さらではあるが、実に楽。
イヤホンマイク自体は昔からあるし、珍しいものでもないが、音声定額サービスの影響で長電話するようになると、スマホを耳に押し当て続けるのも疲れるし、改めてその存在意義を実感している。