みんなのケータイ

 新たに入手したgooのスマホ、g03で使うため、IIJmioの音声通話機能付きmicroSIMカードをnanoSIMカードに変更。これでやっと外でも使えると思った矢先、モバイルデータ通信ができないという事態に見舞われました。

g03には、初期状態でさまざまなMVNOのAPNが用意されている。これをポチッと選択すればいいだけのはずが……

 gooのスマホはOCN モバイル ONEのSIMカードの利用が推奨されていますが、本体自体はSIMロックフリー端末ですので、他社のSIMカードも使えます。アクセスポイントの設定もOCN モバイル ONEはもちろん、BIGLOBE、b-mobile、楽天モバイル、DTI、hi-ho、U-mobileなどなど、多くの設定が用意されています。

 当然、IIJmioの設定も用意されていて、本来ならばこれを選択するだけでいいはず。いちいちユーザー名やパスワードを入力しなくていいので便利じゃん、と喜び勇んで設定したのですが、いざFacebookを使おうとするとインターネットの接続がないとおっしゃいます。アンテナマークはしっかり立っているし、4G(3G)も表示されています。通話はできます。しかしデータ通信だけはどうしたことかできない。SIMロックフリー端末の設定にはすっかり慣れたと思ったのに、また何かうっかりミスっていることがあるとでも?

 いやいや、いくら粗忽な私でも、もうそんなことはありません。本来ならば、SIMカードを挿入し、APN設定を正しく行えば通信できます。今回は用意されていたAPN設定が少しまずかったようです。ウェブサイトで検索したところ、私と同様にg03でデータ通信ができない方がいらっしゃいました。そして、その対処法として、APN設定を新たに作成し、「MVNOの種類」を「None」ではなく「SPN」にする、ということが紹介されていました。ありがたい!

アクセスポイント名の設定を新規に行い、下の方の「MVNOの種類」で「SPN」を選択する。選択すると「MVNO値」が「NTT DOCOMO」になる

 この方法は、Android OSが5.0にバージョンアップされた際、データ通信が不安定になった端末の対処法として知られている方法のようです。また、SPNとは「Service Provider Name」の意味で、SPNを選択することで、SIMカードに記載されているサービスプロバイダ名を正しく認識できるようになるようです。

 私のg03は、この方法で無事モバイルデータ通信ができるようになりました。でも、せっかくAPN設定を用意してくれていたのに、結局それが活用できずとても残念です。なお、gooのスマホのサイトも調べてみたのですが、私と同様の事例は紹介されていませんでした。OCN モバイル ONEのSIMカードはデフォルトのAPN設定で問題なくデータ通信ができるのかもしれません。ともかく、SIMロックフリー端末とMVNOのSIMカードはまだまだ奥が深いなと思った出来事でした。