みんなのケータイ

 「Mobile World Congress 2015」開催中のスペイン・バルセロナからこんにちは。現地からのレポートを続々と掲載していきますので、お楽しみに。

 ドコモのカケホーダイの登場をきっかけに国内キャリア各社が通話定額サービスをスタートしたわけだが、一部の例外を除き、国内ならどこにかけても通話料がかからないということで、これをうまく活用すると、今回のような海外出張時の負担も軽くなる。

 国際ローミングで普段の携帯電話の番号を海外でもそのまま利用できるのは確かに便利なのだが、こちらから電話をかける場合はともかく、電話を受ける際には日本→海外の国際電話料金については着信者側が負担することになり、無駄にセールス電話などがかかってきた場合にはカチンと来ることになる。

 で、具体的にどうするのかというと、着信転送サービス(無料)の「フル転送」機能を活用し、050 IP電話に転送するのだ。こうすることで、自分宛にかかってきた電話は国内通話扱いで無料で050番号に転送される。モバイルルーターをレンタルしたり、現地でSIMカードを調達したりして、データ通信可能な状態であれば、着信料不要で電話を受けられる。

 実はこの手法、国内で個人用と仕事用にケータイを2台持ちしている人にも便利。電話に出る方の端末を一本化できるほか、転送処理はネットワーク側で行われるため、片方の端末の電池が切れそう、という時にこの設定を行うことで、着信を逃さないようにすることもできる。

 通話定額サービスは、自分で電話をかける時に便利なだけでなく、オプションサービスを使いこなすことで、もっと価値があるサービスに生まれ変わるのだ。