みんなのケータイ

右はじだけがラウンドした、「エッジスクリーン」を搭載。写真のように、アプリのショートカットを置くことができる

 「GALAXY Note Edge」と言えば、側面がラウンドした「エッジスクリーン」。自分がこの端末を購入した動機の1つでもあり、パッと見で分かる他の機種との大きな違いだ。このエッジスクリーンには、アプリのランチャーや、通知などが表示される。サムスン端末用のアプリストア「GALAXY Apps」から、追加でアプリをダウンロードすることも可能。

 ほかにも、フリップ型の純正カバー「Flip Wallet」を装着している際に、フリップを閉じると時計やエフェクトを表示できたり、ロック中に自分で作ったメッセージを表示できたりと、デザイン的な要素にもなっている。

時計やメッセージなどを表示して、デザインを楽しむことができる

 自分がよく使うのはアプリを格納するランチャー。1画面に7つまでアイコンを置くことができ(それ以上置いた場合はスクロールする)、フォルダも置けるため重宝している。

 次にいいなと思ったのは、時刻や天気を常時表示できる「ナイトクロック」。これを設定しておけば、フリップを閉じたままでも時刻が表示されるため、エッジスクリーンをサブディスプレイとして活用できる。

時計や天気が常時表示される「ナイトクロック」。文字が薄いのは、暗い部屋で見ることを想定しているため。エッジスクリーンを左右にこすると、通常表示に切り替わる
常時表示可能だが、最長12時間までしか設定できない謎の仕様

 ただし、残念ながら、この機能は最長で12時間までしかオンにできない。名前がナイトクロックということからも分かるように、就寝時などの利用を想定しているようだ。せっかく便利な機能なのに、これはもったいない。充電中は常時表示できるようにするなど、何らかの改善はしてほしい。24時間設定可能にして、オンにする時間はユーザーに委ねてくれればいいのだが、12時間に限定されている点はちょっと押しつけがましい印象を受ける。

タスクマネージャーの「EdgeTaskManager」。「GALAXY Apps」からダウンロードした1本だ

 「その次は?」と聞かれると、少々返答に困ってしまう。ランチャーとしては便利だし、時刻を確認できるのもいいが、何かもう1つ、2つ、画期的な使い方があってもいい気がする。ためしに、パネルをGALAXY Appsから何本かダウンロードしてみたが、結果として常用しているのはタスクが表示される「EdgeTaskManager」のみ。これですら、エッジスクリーンに常駐している必要性は薄い。とりあえず、あっても困らないから置いているというのが本当のところだ。

 ランチャーとして使うなら、ブックマークがあってもいいが、GALAXY Appsで提供されているアプリは、標準ブラウザのみの対応。筆者が使うChromeのブックマークは読み込めない。「乗換案内 for エッジスクリーン」もダウンロードしてみたが、検索した乗換案内の結果が流れるだけで、実用性に欠けている印象を受けた。それではもったいないと思い、ニュースを流してみたものの、これも常時表示ではないため、わざわざエッジスクリーンを点灯させて見るのが面倒になってやめてしまった。

エッジスクリーン対応アプリは徐々に増えているが、いまだに決定打と呼べる1本に出会えていない

 まとめると、ランチャーとしては便利で、曲がっているため指をかけやすいのも好印象だが、サブディスプレイとしてはかなり粗削りで物足りないというのが、筆者の率直な印象だ。たとえば、充電時だけ常時表示が可能な設定ができれば、ここにニュースを流しておける。乗換案内は、終電が近づいたら自動でエッジスクリーンにその情報が流れるような仕組みであれば、むしろぜひ設定しておきたいと思うだろう。ブックマークだって、Chrome対応なら使おうという気になる。加えて、エッジスクリーンのモチーフである「ノートのインデックス」は、もっと各アプリのデザインに反映させてほしい。

 このように考えると、現時点では物足りない一方で、まだまだ発展の余地はある。新しいカタチなだけに、サードパーティだけでなく、サムスン自身のこまめなアップデートにも期待したいところだ。