みんなのケータイ
久しぶりの公衆電話使用で通話料感覚を取り戻す
房野麻子
(2014/5/9 06:00)
先日、次の取材先に向かうまで少し時間が余ったので、久しぶりに実家に電話をかけてみることにしました。その際にふと、度数が半端に残っているテレホンカードの存在を思い出し、整理するのに調度いいと思って公衆電話を探してかけてみました。実家は岡山県ですが、いやはや、度数が見る間にどんどん減っていきます。電話機の中に10円玉がカチャン、カチャンとリズミカルに落ちていく音が聞こえてくるようです(お若い方はもしかして聞いたことがないかもしれませんが)。おかげでカードケースの中がずいぶんスッキリしました。
日頃、無料で通話できる家族と携帯電話で話してばかりなので、通話料の感覚を失っていたようです。調べてみると、公衆電話の通話料は遠距離の場合、意外と高い。NTT東日本の場合、160kmを超える場合、昼間10円で通話できる時間は8秒だけです。私の使っている各社携帯電話の通話料は、全国相手先にかかわらず30秒あたり20円。単純な比較をすれば10円で15秒間話せることになり、公衆電話の方が2倍近く高くなります。もちろん、近場に電話すれば公衆電話の方がずっと安いのですが、携帯電話の方が安い場合が結構あるというのは意外でした。
ただ、それにしたって、携帯電話で家族以外の相手と話せば30秒毎に10円玉が2枚落ちていくわけですから、やっぱり通話はなかなかの金食い虫です。それが、ドコモの新しい料金プラン「カケホーダイ」は、基本料は少々高いとは思うものの、日本全国どれだけ電話をかけても定額なわけですから、これはもう電話しまくらないと。ドコモは夏モデルでVoLTEの導入も明言していますが、VoLTEはダイヤルしてから相手を呼び出すまでの時間が短く、音質も今の通話よりよくなるそうですから、とても楽しみにしています。スマートフォンで電話をたくさんかけるようになると、端末の通話関連機能も注目されそうです。個人的には、応答保留の機能をすべてのスマートフォンに搭載してほしいと思っています。
ところで、災害時に通信規制の対象外となる公衆電話を使えるように、テレホンカードは持っていた方がいいという話を聞きましたが、停電時にテレホンカードは使えなくなるということで、小銭の方が確実なのだそうです。また、本当に大きな災害時には、公衆電話は無料化されることがあります。
なお、未使用のテレホンカードはNTT東日本・西日本の固定電話の通話料の支払いに充当できるとのことで、有効活用しようと手続きしてみました。ただ、手数料が磁気テレホンカードの場合50円程かかりますし、充当されるのは通話料のみで基本料などには使われません。カケホーダイが始まれば、ますます固定電話を使わなくなりそうで、手続きした7000円分の度数が消化されるのはいつのことになるやら……。