みんなのケータイ

 まことにもって私事ながら、我が家の次男坊は3歳ちょっとという年齢でして、一部では「魔の3歳児」と呼称されるほど、この年頃の幼児はなにかの拍子でぐずって、泣き叫ぶ状況に陥りやすいですし、「~はしちゃだめ」などという親の指摘をスルーする力を的確に繰り出す場面が増えてきます。あ、今、検索したら2歳児も「魔の2歳児」と呼ぶこともあるそうですが、それはともかく、ホントにどうしようもないときには、何も効かなくなる(そしてトコトン泣き叫んでから寝る)のが3歳児。その一方で、スマートフォンやタブレットは、ある程度、ぐずる幼児に効くアイテムでもあります。

FamilyApps(ファミリーアップス

 もちろん知育系なアプリもたくさん登場しているのですが、ちょっと出自があやしいアプリも少なくない。そんな中、我が家での出番が多いのはソフトバンクモバイルとタカラトミーが提供する「FamilyApps(ファミリーアップス)」です。毎月、中身が更新され、遊びながら数字、言葉を学べるという内容で、電子絵本もありと、なかなか盛り沢山な内容です。

 我が家の3歳児にもっとも効果的なコンテンツは、トミカおよびプラレールの電子カタログ。紙のカタログをほぼスキャンしたように思える内容ではあるのですが、次々出てくる車、そして鉄道車両への食いつき具合は特筆モノ。それまでぐずってしょうがないモードだったはずが、バチンとスイッチが入って大いに集中力を高め、これは持っている、これは持っていない、そうだよねパパ、これはトラックだよねとご機嫌モードに切り替わるわけです。トミカの魅力がそこまでのものかと感嘆しつつ、ぐずっていた状態とご機嫌な状態の落差および切り替えにかかる時間の短さ、そして遺憾なく発揮される集中力を目の当たりにして、親としても我が子がここまで前向きに物事へ取り組めるのはスゴイのではないか、将来大物になるのではないか、とその未来を夢見るタイムに突入して、脳になにかが分泌されるような気がします。

 そういえば、子供、それも未就学の幼児のうちからスマートフォンやタブレットに触れることについては、日本小児科医会という団体が「スマホに子守りをさせないで!」と提言。あまりに依存させすぎることはやめるべき、と案内しています。根拠はよくわからないのですが、確かに「過ぎたるは~」ということがありえそうなことは容易に想像がつきます。もちろん同じ手口でなだめすかそうとしていると、子供にも見破られて効き目もなくなりますし、ほどほどにしておきたい……のですが、ここぞという時にはまだまだ頼ってしまいます。もうしばらくは、お世話になりそうです。