みんなのケータイ

 日常のスナップからちょっとした取材時まで、筆者はLumia 920のカメラをコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)代わりに毎日のように使っている。撮影後の写真はネット環境下で自動的にSkyDriveへサイズ縮小してアップロードされるので、記事を書いたりFacebookに再送する際、Lumia本体からPCへ写真を同期してそこから加工するよりも使いやすい。Windows PhoneのSkyDriveとの連携は実際に使ってみると大きなアドバンテージだ。

 さて、先月新しいハイエンド機種、Lumia 925を発表したNokiaから今度はカメラに特化した新製品が登場するようだ。7月11日にニューヨークで発表会が行われそこでお披露されるようだが、この新製品は4100万画素相当のカメラを搭載したSymbianスマートフォン、Nokia 808 PureViewと同じカメラを搭載しているらしい。筆者も以前は808 PureViewを所有しており、スマートフォンとしては残念ながら非力ではあったもののカメラ機能は群を抜いてすばらしく、一時期はデジイチ(デジタル一眼レフカメラ)の出番が減るほどあらゆる写真を撮りまくっていた。それと同じカメラがLumiaに搭載されるとなると、スマートフォンとしてではなくコンデジとして買ってもいいかな、と思っている。

急いで撮影するときなどは保持しにくいことも

 だが、普段Lumia 920のカメラを使っていて不満が無いわけでもない。例えばWindows Phoneはハードウェアの基本構成は共通化されており、カメラボタンは本体右側の下のほうに位置している。これは両手で本体を横向きにして支えるときならばちょうど押しやすい位置にボタンがあるのだが、片手で撮影しようと思うと若干本体の保持が不安定になる。もう少し電源ボタン寄りにあれば押しやすいな、と思うことも多いのだ。電源ボタンがカメラボタンにもなる、なんて設定でもあればよいかもしれない。

撮影中に設定変更しようとすると画面が隠れてしまうのは改良の余地がある

 また、カメラ起動中にディスプレイをタッチするとそこに焦点があってそのままシャッターが切れるのは便利な機能であるものの、これも誤って触れて写真を撮ってしまうことも多く、この機能のON/OFF選択も欲しいところ。そして、撮影時に手動で露出補正をしようとすると、被写体にオーバーレイせず画面全体が露出の数値表示になるため、最適な露出をすばやく決めるのが難しい。高画質なカメラを搭載しているだけに、UIにはまだまだ改良点が多いと感じるのだ。

 このあたりはNokiaというよりもWindows Phone OSのUIの問題ではあるだろうが、次に出てくるLumiaのカメラフォンはよりカメラとして使いやすいよう、改善されていることを望みたいものである。