みんなのケータイ

 AndroidスマートフォンにはMP3やAACを再生できる音楽プレーヤーが標準搭載されている。パソコンからの取り込みも、USBケーブルでつなげて、対応ファイルをコピーするだけなので簡単。ステレオヘッドセットを同梱している機種も多い。しかし、スマホで音楽を聴いている人を見かけることは少ないように思う。音楽好きな友人などに、その理由をたずねると、「音楽はiPodで聴いている」「スマホで音楽を聴くと電池の減りが心配」という声が聞かれた。画面をオフにしていれば、さほど電池の消耗を気にかけることはないだろうし、便利な機能なのに、使わないのはもったいなぁと感じた次第。

「ClearAudio+」はワンタッチで高音質に変換できる便利な機能

 筆者は熱心な音楽ファンというわけではないが、長時間の移動時など、ときどきスマホで音楽を聴いている。そして、Xperia VL SOL21を使い始めてから、スマホにイヤフォンを挿す機会が増えている。現在、このXperia VLのほかに、5インチ大画面のXperia Z SO-02Eも所有しているのだが、Xperiaシリーズには、音楽を積極的に楽しみたくなる仕掛けが施されているように感じている。

 現行のXperiaシリーズには「WALKMAN」アプリが内蔵されている。文字通り、ソニーのポータブルオーディオプレーヤー「WALKMAN」の技術が用いられており、「ClearAudio+」や「xLOUD」、多彩なイコライザーなどで、自分好みの音に調節することができる。さほど音質にはこだわらない筆者にとっては、どれをどう設定すればいいのか迷うほどだが、あれこれいじっているだけでも音質がガラッと変わるので、それだけでも楽しめる。パソコン向けソフト「Media Go」で、パソコンに保存している曲を簡単に転送できるのも魅力だ。

ユーザーの好みで設定できるサウンドエフェクト機能が充実
イコライザーは8種類がプリセットされており、さらに手動での調節が可能。自分好みの設定を保存しておくこともできる

 FMアプリがプリインストールされているのもうれしい。筆者は、テレビよりもラジオを聞くことが多いので、ワンセグ以上に重宝している。よく聞く局をお気に入りに設定しておけば、選局もスムーズに行え、バックグラウンドで聞いているときは、通知パネルで局の切り替えを行えるのも便利だ。「radiko」などラジオを聞けるアプリが普及しているためか、FMチューナーを内蔵するスマホは少ないが、3G環境では、「radiko」よりFMアプリのほうが安定した音質で聞けるように感じている。

FMラジオは、付属のイヤフォンをアンテナとして用いる仕組み。お気に入りの局を設定すると、このように画面に表示される
通知パネルでも局の切り替えを行える
好みのチャンネルなどを選んで、聴き放題で楽しめる「Music Unlimited」

 最近は、定額制の音楽聴き放題サービス「Music Unlimited」も楽しんでいる。「Music Unlimited」の利用料は980円/30日間。3月に従来の1480円から値下げされたとはいえ、auの「うたパス」(月額315円)に比べると、割高には感じる。しかし、1300万曲も用意されていて、どれを聴こうかと迷うほどのチャンネルがあり、好きなアーティストを指定して、自分専用の「マイチャンネル」を作ることもでき、お気に入りの曲を集めてプレイリストを作成し、それをオフラインで聴くこともできる。実際に使ってみると、お得度を実感できる価格設定だと思う。何よりも気に入っているのが、対応機種が多いこと。Macにも対応しているので、自宅にいるときはMacで、その日の気分に合わせたチャンネルを再生するなど、フル活用している。

再生中に飛ばしたい曲をワンタッチでスキップできるほか、2つのハートのアイコンをタップすることで、再生曲の好き嫌いを指定でき、以降の再生に反映される仕組み
好きな曲をまとめてプレイリストを作成可能。楽曲をダウンロードして、オフラインで聴けるようにもできる