みんなのケータイ

 今月初旬、CESの取材でラスベガスを訪れた。今回のCESでは、Xperia ZやAscend D2といったモデルがドコモの春モデル発表会に先駆けてお披露目されるなど、会場での話題の中心はやはりスマートフォンだった。

nabi 2

 そんな取材の合間に現地の家電量販店、Best BuyやFry'sを訪問したのだが、思いのほかタブレットが店頭で目立っていた印象だ。中でも子どもたちが群がって遊んでいたのがFuhuの「nabi 2」というタブレット。199ドルというNexus 7並みのお手頃価格だったので、物は試しということで購入してみた。スペック的には、7インチディスプレイを装備し、CPUにTegra 3、1GB RAMといった構成で、まずまず。端末の周囲をグルッと囲む赤いバンパーが印象的だ。

 Android 4.0ベースのタブレットなのだが、利用できるアプリやアクセスできるサイトが限定された子ども用のモードが用意されており、通常はこちらのモードで使用する。パスワードを入力すれば親用のモード(Mommy/Daddy Mode)に切り替えて、普通のAndroidタブレットのように使うことも可能だ。ただし、Google Playには非対応。アプリをインストールすればAmazon App Storeにはアクセスできるようになる。

背面にはアルファベット等の専用ブロックを付けて遊べる。ブロックは店頭在庫が無く、取り寄せになるとのことで、残念ながら入手できなかった
側面には充電端子、microSDカードスロット、microUSB端子、HDMI端子、イヤホンマイク端子を装備
ポラロイドが展示していた子ども向けタブレット

 面白いのは、そのビジネスモデルである。お手伝い(Chore)リストなる機能が用意されており、子どもがお手伝いをこなすと、ご褒美として親からバーチャルなコインが貰えるようになっている。そのコインは親がお金を払って購入しておく。で、コインが貯まったら、子どもはそれを使って好きなアプリをダウンロードできる、という仕組みだ。このほかにも、英語や算数といった学習コンテンツや、子どもが好きそうなアニメといった有料コンテンツが用意されている。

 CESの会場内でも、ポラロイドが子ども用のタブレットを展示していたりするなど、米国ではこのジャンルの市場が立ち上がろうとしていることが窺える。実は、このFuhuという会社、昨年KDDIが出資したことでも話題になった。近い将来、日本でもこんなタブレットが登場するのかもしれない。