iPadは肩関節周囲炎(四十肩)に優しかった

2012年4月11日 06:00
(すずまり)

 新しいiPad発売日当日、我が家にもそれがやってきました。小さな文字もシャキっと見えて、ウワサ通りのディスプレイに感激! 実はこのクオリティをiPad 2で期待していたのです。その前にiPhone 4が発売されていましたし、当然iPadもクッキリしているのだろうと。でもiPad 2は違ってた……。ですから、今回のディスプレイは待ちに待ったものだったのです。

 おかげで、iPad 2以上に利用頻度が上がりました。リビングで見ていたノートパソコンは隅に追いやられ、その代わり常に新しいiPadがあります。電子書籍の雑誌の文字が、格段に読みやすくなったというのも非常にうれしいです。以前も、そのまま読めたことは読めたのですが、文字のにじみが気になったので、あまり手が伸びなかったというのが正直なところ。今は違和感なく読めるため、長風呂に拍車がかかっています。

 そんなある日、右腕の付け根に突然痛みが走りました。特に重たいものを持ったわけでもなく、普通にデスクに向かって仕事をしている最中の激痛です。あれよあれよという間に、腕が動かせなくなりました。病院での診断は「肩関節周囲炎」。いわゆる「四十肩」や「五十肩」と呼ばれるものです……。

「この経験を書こう」と思ったがタイプできなかったので、音声でメモした。ほとんど間違えることなくテキストに変換されるのには驚き

 あえて若い方の「四十肩」と呼ばせていただきますが、「四十肩」って本当に何もできなくなりますね。着替えだけでも、激痛で顔がゆがんでしまいました。何より困ったのは、キーボードが打てなくなったことでした。仕事ができなくなったらお手上げです(腕は上がりませんけど)。腕をL字型に曲げた状態で、キーボードに手を乗せられないのです。なんとか乗せても、痛みで右手用のキーが打てません。しばらくは左手だけで入力していましたが、遅すぎる(苦笑)。「ノートパソコンなら大丈夫なんじゃないか?」と思って試してみました。しかし、キーボードの位置や角度が災いするのか、痛みが走って集中できませんでした。

 そんな私を助けてくれたのがiPadでした。タブレット用のスタンドに立てかけるとキーに触れやすく、余計な負荷をかけずに入力できました。腕を前に出さなくていいというスタイルがよかったようです。特に痛みがひどかった初期の頃は、音声入力が最高に便利でした。左手は問題ないので、スマートフォンを使えばメールの返信などはできるんですが、画面サイズを考えると、引用ありの長文メールは、やはり大きめの画面で操作できるとうれしい。そのあたりもiPadがカバーしてくれたというわけです。

 これを書いている今は9割以上回復しておりまして、入力にまったく支障がありません。でも、もしまた痛みが復活しても、iPadがあるからと思えるので、仕事面に関してはちょっと気が楽です。

手入力の際は、縦に立てると最小限の動きで入力できたスタンドは角度を調整しやすいものがいいようだ