数字キーとフリック、文字入力はどっちがいいんだろう?

2012年1月5日 06:00
(津田啓夢)

 明けましておめでとうございます! というこの原稿を書いている時点では、2011年の年末であり、年末企画のまっただ中、明けない年はないかと思うが正直、明けました感はまだない。それを踏まえて2012年もどうぞよろしくお願いいたします。

 さて、「007SH」には、フィーチャーフォンのような方向キーと数字キーが搭載されている。これがメールを入力する上でとても楽だ。もっともフルタッチ型のスマートフォンも長いこと使っているし、数字キーがなければダメ、ということもない。では、数字キー入力とフルタッチ型のフリック文字入力で、同じ文章を入力してみたら、どんな違いがあるだろうか。ちょっと試してみることにした。

 今回入力した文章は「明けましておめでとうございます! Happy New Year!【改行】どうも津田です。津田ですが最近、ブービンと呼ばれることの方が多いです。ソーシャルサービスがリアルに影響を与えたせいでしょうか。2012年の干支はタツ、龍のように昇っていきたいと思います。」というもの。

 参考値として、入力開始から終了までの時間を「Online Stopwatch」というサイトで計測してみた。最初は「007SH」から、続いてフルタッチ型スマートフォン。今度は逆にフルタッチ型スマートフォンから「007SH」と合計4回同じ文章を入力した。あらかじめ用意した文章を時間を計りながら入力したことがなかったので、結構緊張し入力ミスも目立った。あくまで参考値だが、その結果「007SH」が4分40秒、フルタッチ型スマートフォンが3分20秒となった。2回目はそれぞれ約30秒程度短縮された。

 フィーチャーフォン時代から慣れまくっているはずの数字キー入力の方が遅い。これでは「007SH」の利点が活かせていない。と思いきや、入力後の印象はやっぱり「007SH」の方が楽だと感じられた。フルタッチ型の場合、文字入力の後になんだか疲労感が残り、ミスが目立ち、より集中して入力している気がした。一方、数字キーでは、日本語入力における負荷が少ないと感じられた。ボタンを連打することになるので、面倒な気持ちもないではないがストレスは少なかった。ただ、慣れない欧文入力についてはフリック入力同様に集中する必要があった。

 文字入力の感じ方はおそらく人それぞれであり、一般論に落とし込むつもりはない。私の印象としては、長文を入力するならボタン連打の「007SH」よりもフリック入力が楽ちんだし、速度を要求される場合もそうだろう。しかし、屋外で立ったまま入力するとか、歩きながら「駅に着きました!」とか入力するなら、「007SH」の方がミスが少なく、ハードキーの分だけ入力もしやすいように思う。フィーチャーフォンの友達とスマートフォンの友達で競い合ってみるのも面白いかもしれない。