iPad2でどこでもテレビを観てみる

2011年6月9日 06:00
(石川温)

 自分はかなりテレビっ子だと思う。海外出張中でも日本のテレビ番組をできることなら、観ていたい。かつては、ソニーの「ロケーションフリー」を使っていたが、新製品が出ることはなく、またPCもしくはPSPなどでしか見られないというところに不満を感じていた。実際、PSP goで観てみると操作性はイマイチ。わざわざテレビを観るためだけにPSP goを持ち歩くというのも煩わしい。海外出張中ではできるだけ荷物は軽くしていきたいだけに、「普段、持ち歩いているもので観られないか」と漠然と思っていた。

VULKANO FLOW

 海外から遠隔地でテレビが観られる機器がいくつか日本にも発売されるなか、「お、これいいかも」と思ったのが「VULKANO FLOW」。とにかく、値段が1万2800円と他機種に比べて安いのが魅力。さっそく、取り扱うアイオープラザで購入してみた。

 数日後、届いてきたVULKANO FLOWは結構、薄い。これならテレビの近くに置いてもあまり邪魔にならない。早速、レコーダーの映像出力にケーブルをつなぎ、さらに自宅の無線LAN回線とも接続。iPad用アプリをAppStoreで購入して(1500円)、使ってみた。

iPad 2から接続してメニュー画面を操作

 遠隔からリモコン操作ができるのだが、これは自分でひとつひとつリモコンを学習させる必要がある。それがちょっと面倒なのだが、それさえ終えてしまえば後は快適。iPad 2の大画面でもそれなりの画質でテレビを視聴することができる。当然、ネットワークの品質で映像クオリティは左右されるが、数百kbpsでもきちんと観られる。リモコンでのチャンネル切り替えも問題なく行える。

 VULKANO FLOWがいいなと思ったのは再生アプリが多いという点。Windows、Mac、iPhone/iPadに加えて、Androidスマートフォンにも対応している。仕事柄、機種変更することが多いが、幅広い機種に対応しており、末永く使えるような気がするのは心強い(ただ、Xperia arcで再生したところ、画面が黒く音しかでなかった。アイオープラザのサイトによると「近日対応予定」とのことだった)。

 近々、海外出張の予定もあるので、ぜひ実際に海外でテレビを観てみようと思う。