iPhoneよりもiPadに大きな影響を与えたiOS 4.2

2010年12月6日 06:00
(白根雅彦)

 iPhoneとiPod touch、iPadのOSの最新バージョン、iOS 4.2が公開された。もちろんわたしも、iOS 4.1からバージョンアップさせてみた。iOSのバージョンアップは、簡単かつ気軽に実行でき、現行モデルはもちろん前世代のモデルもそれなりに対応できてしまうのが嬉しいところだ。

 今回のアップデートの目玉は、無線LAN経由でApple TVなどに映像や音楽を送れる「AirPlay」とプリンタに接続する「AirPrint」だ。しかし、個人的には、これらの機能はぜんぜん使っていない。Apple TVは持っているが、Apple TV側からパソコンのiTunesのライブラリにアクセスした方が便利なのだ。そしてAirPrintについては、我が家のOfficejetは少し古いモデルなので、試せてもいない。このあたりの機能は、対応デバイスの充実待ちといったところだろうか。

 ほかのアップデートによる新要素としては、アップルの有料サービス「MobileMe」を契約していなくてもiPhoneの位置をリモートで検索する機能が使えるようになっているが、わたしはもともとMobileMeを契約しているので関係ない。このほかの新要素も、あまり影響のあるものではなかった。iOS 4.1からiOS 4.2へのアップデートは、どうやらわたしのiPhone 4には大きな変化をもたらしてくれなかったようだ。

 しかし一方で、iPadには大きな変化があった。iPadにとっては、iOS 4.2が初のiOS 4系のアップデートとなり、iOS 4で導入されたマルチタスクやフォルダ対応など数々の大きな新機能は、今回のアップデートが初の対応となるのだ。iOS 4.2によってiPadの使い勝手は大きく向上し、我が家のiPadの使用頻度も大幅に向上した。

 とくに、寝床でiPadを使う機会が多くなった。布団の中から片手だけを出し、適当なところに立てかけたiPadでWebブラウザとTwitterクライアントを使うのはかなり快適だ。もともと寝床には回線を抜いたiPhone 3GSを常備し、メールチェックなどには使っていたが、やはりiPadくらいの画面サイズがあると、WebやTwitter、電子書籍をダラダラ見るときの快適さが違う。これまではTwitterで面白いWebサイトを見つけたときなどは、iPhoneでは楽しみにくいので、布団から出てパソコンで続きを読んだりしていたが、いまはiPadでそのまま読むことが多くなった。今冬はiPadと過ごす初めての冬になるが、例年以上に布団から出にくい冬になりそうだ。