防水、フルHD、無線LAN……まさに「全部入り」なF-06B

2010年6月21日 06:00
(甲斐祐樹)
スライドしてから液晶が横に回転する「スライドヨコモーション」

 スマートフォンを除けば富士通初のスライドケータイとなった「F-03A」、スライドののち液晶が90度横に回転する「スライドヨコモーション」を搭載した「F-09A」と、着実にスライド機構をバージョンアップしてきた富士通のスライドケータイ。2010年夏モデルのスライドヨコモーション端末「F-06B」では富士通お得意の防水にもついに対応してきました。

 しかも今回はフルHD動画対応、無線LANアクセスポイント機能搭載と、ハイスペックな「PRIME Series」の中でも頭一つ抜けた高機能ぶり。富士通が元々搭載してきた指紋認証センサーやBluetoothなどの機能も含めて、まさに「全部入り」といっても過言ではない高機能な携帯に仕上がっております。

 ハイスペックすぎて見どころがたくさんあるF-06Bですが、使っていて楽しいのは動画機能。ファイル形式は3gpながらもコンパクトデジタルカメラ顔負けの動画が手軽に撮影できます。今まで動画を撮りたい時はカバンの中からデジタルカメラを探し出していたのですが、F-06Bのおかげでちょっとした場面でも気軽にきれいな動画を撮影できるようになりました。

 動画・静止画どちらもヨコモーションスタイルで撮影できるのもF-06Bの嬉しいところ。折りたたみ型や普通のスライド端末だと、横長の動画を撮影するのに携帯を横にして持たなければいけないのに対し、スライドヨコモーションのF-06Bならキー部分は縦のまましっかり握りつつ片手でも簡単に写真撮影できるので愛用しています。

 最大4台まで接続できる無線LANアクセスポイント機能は、外出先でその威力を発揮。もともと持ち歩いているイー・モバイルの電波が届かない場所でもドコモならつながる、というケースも多く、利用シーンが飛躍的に増えています。そのぶん月額料金もかさむのでイー・モバイルの解約も検討しつつ、「無線LANアクセスポイントにしている時は音声通話はできるものの、他の機能がほとんど使えない」ところが課題でまだ踏み切れてはおりません。また、電池も2時間近く使っているとほぼ空になってしまうため、外部バッテリーの運用も検討したほうがよさそう。

 スペックやヨコモーションには大変満足しているF-06Bですが、もともと富士通の携帯電話を使っていたユーザーとしては、オペレータパックによるインターフェイスの大幅変更がややネック。今までの富士通携帯と似ているようで似ておらず、さりげなくなくなった機能もいくつかあるため、今までと同じようでまったく新しい環境に適合するのに苦労する毎日です。

横長写真もしっかりホールドして撮影できるどこでもネットにつながる無線LANアクセスポイント機能