ちょっと嬉しい「HYBRID W-ZERO3」をめぐる動き

2010年5月13日 06:00
(石川温)

 いろいろあってあまり元気のないように見えるウィルコム。しかし、HYBRID W-ZERO3に関しては、着実に環境が整備されつつある。

 まず、嬉しいのがソフトウェアのバージョンアップが行われたという点。4月22日に新しい「WILLCOM UI」が配布となったのだ。実際にインストールしてみると、待受画面上に3GとPHSネットワークが一目でわかるアイコンが登場。そこをタッチすることで、ネットワークを切り替えられる画面に飛べるようにもなった。ほかにも機能の安定性が向上するなど改善が見られた。

 もうひとつのニュースが、5月の連休前、ついに「W-SIM型GSMモジュール CM-G100」が発売となったこと。W-SIMでGSMを使えるようにするというコンセプト自体はかなり前から発表されており、HYBRID W-ZERO3でようやく製品化でお目見えすることとなった。

 こちらも4月22日に発売が明らかになると、たちまち一時的に在庫がなくなるなどの人気ぶり。自分も発表されるやいなや、すぐさま発注してなんとかゲットすることができた。早速、連休中に中国で使ってみたが、改めてかなり便利に使えることを実感。海外で無線アクセスポイントとして使いつつ、日本からの国際ローミングの着信として使うには手放せないと感じた。

 ウィルコム関係者によれば「予想を上回る人気」なんだとか。やはり海外出張の多いビジネスマンから引き合いが多いのだという。

 厳しい経営環境のなか、ソフトウェアアップデートや周辺機器もちゃんと発売してくれるのは嬉しい限り。ただ、現在のところ、店頭在庫が枯渇してしまっているようなので、このあたりは何とかシャープに頑張ってもらって、追加生産してもらいたいものだ。