中古ケータイを買ってみた

2009年12月18日 11:00
(津田啓夢)

 冬モデルが続々と登場する中、カシオ製のau端末「CA003」を使ってみることにした。そこで今回、物は試しに中古ケータイをネットで購入してみることにした。

 購入したのは、中古のパソコンやケータイなどを販売するイオシスというネット通販サイト。正直なところ、中古製品のネット通販はちょっと心配だった。図体はデカいが肝っ玉の小さい津田は今回、リアル店舗も構えているネット通販サイトを選び、包み隠さず書いてしまうと、この記事で電話取材をかけたことがあるお店を選んだ。とくに媒体を名乗らず個人として購入したので、店舗の対応は一般利用者と変わらないと思う。

 購入プロセスは、一般的なネット通販サイトでの商品購入と同じ。「CA003」は商品ページでは「商品状態:優良中古」と記載されており、6カ月保証も付いていた。端末の実際の状態がどの程度「中古」なのかわからない点が、リアル店舗にはない不安なところだ。念には念をと、今回は代金引換方式のクレジットカード払いを選ぶことにした。

 数日して商品到着、発売されてまもない端末のせいか、パッケージも端末もきれいでひと安心。中古とはいえ現行ラインナップの端末なので、決して安い買い物ではないが、それでも新品を一括払いで購入するより安く購入できた。

 ただし、ドコモやソフトバンクとは異なり、auの端末はUSIMカードを差し替えてすぐに使えるようになるわけではない。auショップにCA003を持ち込み、端末とUSIMカード(au ICカード)をリンクさせる必要があるのだ。「ICカードのロッククリア」手続きには、身分証の提示が求められ、手数料も2100円かかる(翌月の料金に合算して請求)。いろいろな考え方があると思うが、津田が中古ケータイの購入をau端末で試してみたのは、こうした“手間”が盗品などをつかまされないための一定のリスク回避になるかな、と判断したためだ。

 今年春、本誌では「アナタの携帯は大丈夫!? 中古市場にはびこる盗品携帯」という記事を掲載した。携帯電話会社は、中古ケータイの盗品トラブルによる施策に手をつけ始めているものの、中古市場の環境整備はまだまだこれからといった印象が強い。1つの購入手段として、安心できる市場ができるといいなぁと思っている次第である。中古ケータイの関連記事については、左側の記事検索で「中古」と入力してご確認いただきたい。