さようなら、ヱヴァケータイ。お役目ご苦労さん。

2009年12月9日 11:00
(石野純也)

 4カ月とちょっと使い続けた「SH-06A NERV」だが、ついにお別れの時がやってきた。ヱヴァコラボの後継機が出ていないのはもちろん、使用感も抜群で相当気に入っていただけに、機種変更するかどうかはかなり悩んだ。ただ、職業柄、新機種から始まる「オートGPS」はどうしても試しておかねばと思い、泣く泣く次の機種に切り替えた次第である。機種変更といっても、FOMAはSIMカードを挿し替えるだけなので、機会を見つけてぜひ復活させたいところだ。

 そこで今回は、今後、このケータイを卒業するであろうユーザーのために、機種変更の注意点を挙げていきたい。割賦明けの1年半後に読み返していただければ幸いだ。まず、コンテンツの移行には厳しい制限がある。SH-06A NERVにはデコメ絵文字や着うたフル形式のサウンドトラック、きせかえツールや待受画像などなど、さまざまなヱヴァコンテンツがプリインストールされているが、残念ながらこれらはほとんどが端末とひも付いており、次の機種に移すことができない。

 ただ、例外的に、SH-06A NERVの専用サイトからダウンロードしたデコメ絵文字だけは、ドコモショップでSH-01Bに移行できた。デコメの素材は送った相手も保存可能なだけに、自分にだけ移せないのはやや不満だが、どうしても使い続けたければ方法はある。一度パソコンなど別のアドレス宛に送信しておき、機種変更後にそのメールを転送すれば、相手から送られたものとして端末内に保存できる。添付可能な画像数に制限があり、かなりの手間にはなるが、時間のあるときにゆっくり移植したいと思う。まだ試していないが、FOMAカードが2枚あれば、スムーズにいきそうだ。この方法で、デコメテンプレートもコピーできる可能性がある。

 また、当然ながら、SH-06A NERVの専用サイトにもアクセスできなくなる。このサイトはどうやらFOMAカードではなく、端末の製造番号を使って認証しているようで、機種変更後のものはアクセスが拒否されてしまった。まだコンテンツの提供は続いており、12月4日にも式波・アスカ・ラングレー、綾波レイなどのボイスがアップされていた。これらのコンテンツを落とし切りたいというユーザーは、提供が終わるまで使い続けるか、ダウンロードの際だけFOMAカードをSH-06A NERVに挿すようにしたい。

 SH-06A NERVを機種変更し、その端末とFOMAカードを入れ替えながら平行して使い続ける場合は、「ケータイ補償 お届けサービス」が失効してしまうことも念頭に入れておこう。機種変更後の端末で補償に加入すると、SH-06A NERVが対象から外れてしまうからだ。補償なしでも修理自体は受け付けてくれるが、大切に使うに越したことはない。

 もちろん、ほとんどの人は、まだまだこの機種を使い続けると思うし、それだけの価値があることは保証する。せっかくの限定品だ。ボロボロになるまで、末永く使い続けてほしい。また、まれに、ドコモショップや家電量販店が、この機種を緊急入荷しているようだ。買い逃して後悔している人は、このようなチャンスを狙ってみてはいかがだろう? 先日、SH-01Bを購入した際に入ったドコモショップにも、1台在庫があった。ちなみに、今回のタイトルは真希波・マリ・イラストリアスのセリフを拝借。では、また会う日まで!(もちろん、これもあの歌から。来年も『みんなのケータイ』は続けます)