Android 1.6がやってきた

2009年10月27日 11:00
(甲斐祐樹)

 10月23日から開始されたHT-03AのOSアップデート。1週間かけて順次アップデータが配信されるとのことですが、配信開始から遅れること3日、やっと私のもとにも1.6がやってきたので、さっそくインストール。細かな機能改善は多々ありますが、利用してみて大きく変化を感じたところを取り上げてみたいと思います。

 最も大きく変化したのはAndroidマーケット。黒基調のデザインから白基調のデザインへと一新されて見やすくなっただけでなく、有料アプリがついに日本から購入できるようになりました。現状はドルとユーロの価格が並ぶカオスな状況ですが、今後は日本の有料アプリも期待したいところです。ちなみに課金はクレジットカードで、ドコモの料金と一括で支払うことはできません。

 カメラも大幅に機能拡充。インターフェイスがリニューアルされ、カメラとビデオの切り替えスイッチが搭載されました。設定も1.5では位置情報と簡易的な画質設定のみだったのが、1.6では画像の表示サイズ、動画の再生時間、フォーカスモードまで設定可能になりました。画面サイズをカスタマイズできるようになったのは、友達に送る時の容量を考えるとありがたい機能です。

 ホーム画面から利用できる検索機能は、Web検索だけでなくアプリや電話帳も検索可能に。さらに設定画面から追加することで、音楽も検索の対象にできます。ウィジェットを表示できるHT-03Aのホーム画面はもともとデスクトップに近い存在でしたが、今回の検索機能はGoogle デスクトップに近く、さすが検索のGoogleといったところでしょうか。

 地味に便利なのが機能ごとの電池消費を確認できる機能。普段から電池が持たなくて困っている人は、この画面でどのアプリで電池を消費しているのか確認しておくとよさそうです。また、通信機能ではVPNも新たにサポート。会社のネットワークへアクセスするために待っていた人も多いのでは。

 良いことづくめに見える1.6ですが、一方で1.5では動作していたアプリが使えなくなることも。試した範囲では本体のみでスクリーンショットが撮れる「dorcap」、設定をカスタマイズできる「Toggle Setting」も使えなくなりました。出たばかりのOSであり、drocapに関しては「Android Developer Challenge」で提供されるアプリなので仕方ないところではありますが、今後の対応が楽しみなところです。