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スマホVRに必須? なBluetoothヘッドホンを準備する

【AXON 7】

 Android 7.0へのバージョンアップと同時にDaydreamに対応すると案内されていた「AXON 7」を2月に入手(発売自体は2016年10月)してからはや数カ月。日本では未だにOSバージョンアップに関する音沙汰がない。北米では2月の頭頃から「AXON 7」向けにAndroid 7.0が提供されているようなので、そろそろ来てもいい気がするのだが……。もっとも、「AXON 7」自体が、中国の発表会で披露されてから日本で発売するまでに約5カ月がかかっているので、通常運行の範囲内なのかもしれない。

 そんなAndroid 6.0の「AXON 7」だが、Daydream対応を待たずして、わりとけっこう、VR動画を見る機会が増えている。VRゴーグルは、ダンボールではないといった程度の、すこしだけ凝ったスマートフォン用VRゴーグルを使って視聴しているが、実際に視聴するようになってかなり煩わしいと感じたのが、イヤホン・ヘッドホンの取り扱いだ。

 VRの没入感を得るという意味で、イヤホンやヘッドホンでしっかりと音を聞くのは重要なポイントだが、有線のイヤホン・ヘッドホンは思いの外、取り回しが煩わしいのだ。VRゴーグルを装着すると周りが見えないので、ケーブルをひっかけていたり踏んでいたりといったことが起こる。

 また、再生が始まると画面に触れられず、ほぼ操作できないという、簡易スマホVRゴーグルの現在の状況(仕様)も影響しているのだが、要するに、次のコンテンツを見るとか、ちょっとスマホの位置を調整したいとか、画面に付いたホコリがレンズで拡大されてハッキリ見えるので取り除きたいとかいった状況がそこそこ発生し、わりと高い頻度でVRゴーグルを付けたり外したりするのだ。その度にヘッドホンも外し、あぁケーブルがまた絡まって……と煩わしさは加速していく。

 ほかでは、実はVRゴーグルというものを初めて装着した時、ヘッドホンをどのタイミングで装着すればいいのか分からず面食らったことがある。正解は、あらかじめヘッドホンを首にかけておくなどして、その後にVRゴーグルを頭に装着、そしてヘッドホンをつけるという順番だ。まっ先にVRゴーグルを装着したくなるが、それをしてしまうと、ヘッドホンを手探りで探すことになる。逆に、先にヘッドホンを付けてしまうと、ヘッドバンドが邪魔でVRゴーグルを装着できない(イヤホンなら問題ないが)。こうした順番が混乱しがちでケーブルが絡まりがちな場面でも、無線タイプなら比較的気楽に運用できるハズ。

簡易VRゴーグルとAKGのBluetoothヘッドホン「K845BT」

 このような雰囲気を早々に感じ取ったため、VRにはBluetoothなどの無線ヘッドホン・イヤホンが必須と考え、AKGの「K845BT」という本気なオーバーヘッド型のヘッドホンを購入した。50mmという大口径ドライバーは余裕のあるサウンドで、AKGらしい高音域の綺麗な響きも特徴。VRで音質にシリアスな性能を求めるコンテンツはそれほど多くはないが、aptXもサポートしているので音楽再生も余裕でこなせる(というかそれが本来の姿)。あらゆる意味においてAVライフを満喫できることは間違いないといえるだろう。