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ガーミンの「fēnix 5S」で心拍数重視のジョギングを始めました

 人生最大の体重を順調に更新し続け、近頃は本当にヤバイことになってきました。友人にもらった「fitbit ChargeHR」を利用して、なんとか1週間に1回のジョギングを続けてきましたが、忙しくなると休みがちになり、それでもご飯はとてもおいしいので、体力は上がらないのに体重は増え続けるという状態。洋服のサイズがどんどん合わなくなり、自分の身体が重いこともはっきりと実感するようになりました。40代になると、体重が増えても顔にはそれほど現れませんが、ウェスト以下が危険な状態になります。ジョギングしても息が苦しくなるので、30分走り続けることが難しくなってきました。

 体重が重くなっているのは理由がはっきりしているので、すごく気にはなりますが、納得できます。しかし、子どもの頃、スピードスケートで全道大会での上位入賞を目指し、地域のクラブに入ってかなり真面目にトレーニングをした経験がある自分としては、走れないという状態が納得できないし、許せません。本当に、真剣に、体力を向上させようと一大決心しました。

光学式心拍計、100m防水、GPS、気圧高度計、電子コンパスなどを備えたガーミンの多機能なアウトドア用ウォッチ「fēnix 5S」。半透過型ディスプレイで、ウォッチフェイスは好みで入れ替えられます

 そんなときに取材に出かけたガーミンの新製品発表会。トライアスロンに挑戦しているモデルさん、現役のマラソン選手、トレイルランニングの選手、山岳ガイドの方々が登場し、ガーミンのスマートウォッチの便利さについて語っていました。みなさんが重要だと話していたのが心拍数です。心拍数を知ることで、自分の状態を知りながら効果的にトレーニングできるということでした。なるほど、心拍数。私は自分がどの程度の心拍数で走るべきなのかを知らなかったので、調べてみたところ、持久力を向上させるには毎分140程度がよろしいらしい。興味がある方は自分に合った心拍数を確認して走ってみてもらいたいのですが、適度な心拍数で走り続けることは結構難しいものだと感じました。

 fitbit ChargeHRでも心拍数を見ることはできますが、表示を一発で出そうとすると、ChargeHRを2回タップしなくてはなりません。普段は大した動作ではありませんが、走っているときだと結構面倒に感じます。ペースをつかめないので、何度も確認するとなおさらです。その点、ガーミンの「fēnix 5S」はプロフェッショナルな方々もお勧めするだけあって、高機能かつスポーツをしている最中でも見やすい工夫がされています。

 fēnix 5Sは、独自OSを採用した、やや大きめのスマートウォッチです。1.1インチ218×218ピクセルの丸型ディスプレイを搭載しており、表示はデジタルですがタッチパネルではありません。操作はすべて側面のボタンを押して行います。画面は半透過型カラーディスプレイで、LEDバックライトを点灯できますが、点灯しなくても常時確認できます。屋外の強い太陽光の下でも、走っている最中でもしっかり確認できます。手首をくるっと回転させて、わざわざ画面を表示させなくてもいいのが便利です。屋内だとバックライトなしでは少し画面が暗めですが、普通の時計としても十分使えます。

背面に光学式心拍計、充電端子があります
シリコンバンドは柔らかく、扱いやすく、根元の黒いスイッチを押し下げることで簡単に着脱できます

 何もしなくても歩数をカウントし、スマホとBluetooth接続すると通知が届きます。このあたりの機能は他のウェアラブル端末、スマートウォッチと変わりません。ただ、サイズが大きいせいか、あるいはLEDバックライトをそれほど点灯しなくていいせいか、電池持ちがいいです。スペックにバッテリー容量の記載はありませんでしたが、「スマートウォッチモード:9日間、GPSモード:12時間、ウルトラトラックモード:28時間」となっていました。100%充電し、スマホとペアリング等の初期設定をし、1日1回40分程度のジョギングを登録(この時はGPSを捕捉します)、その他は普通にスマートウォッチとして5日間使った状態で、電池は30%ほど残っていました。1回のフル充電で1週間程度は使えそうです。

 側面にはボタンが5つありますが、普段、主に使うのは右上のSTARTボタンと、左中央のUP/MENUボタンです。STARTボタンでランニング、バイク、スイムなどのアクティビティを記録。UP/MENUボタンで各種メニューを表示させます。タッチパネルの直感的な操作感はありませんが、覚えてしまえば確実に操作できるのでイライラしません。

右側面にSTART、BACK/LAPボタン、左側面にLIGHT、UP/MENU、DOWNボタンがあります。画面操作はこれらのボタンで行います

 私は心拍数を見たいので、心拍数の画面を表示しながら走っていますが、ランニングモードを利用すると1kmごとにラップタイムを教えてくれます。また、まだよく理解していませんが、運動の効果を測定し、教えてくれるさまざまな機能があります。

fēnix 5Sとスマホをペアリングしてデータを共有するために「Garmin Connect Mobile」アプリを導入。iOS、Android、Windows Phone用アプリがあります。食事を登録する場合は「MyFitnessPal」アプリを利用。Connect Mobileアプリと連携し、運動で消費したカロリーを反映しながら摂取できるカロリーを示してくれます

 正直、fēnix 5Sはトライアスロンをするようなガチなスポーツマンが使うのに適したスマートウォッチで、私にとってかなりオーバースペックな代物。その能力の1割も使っていないと思われます。でも、街中でもエベレストに登れるようなダウンジャケットを着る人たち、トレーニングするわけでもないのにハイテクなスニーカーを履く人たちがいるわけで、プロフェッショナル向けのアイテムは普段使いでも快適です。画面をいつでも確認できて、GPSの捕捉は素早く確実。スマホに届くメールやSNS、着信の通知もちゃんと遅れずに届きます。さらに100m防水で電池持ちがいい! Apple WatchのようにFeliCaは搭載していませんが、きちんと時計として使えて、運動の記録やコンディション管理にとても役立ちます。

 fēnix 5Sを使いこなし、各種データの意味を理解できるようになる頃には体力が戻り、体重も少しはもとに戻るのではないかと期待しています。