みんなのケータイ

いまさらですが、「mineo」っていいかも

【Tommy】

筆者はmineoのSIMでTommyを使っている

 WikoのTommyを使い始めて1カ月ほど経ちました。筆者は、TommyにmineoのSIMを挿して使っています。auプラン(Aプラン)のシングルタイプ(データ通信専用)3GBのSIMです。

 Tommyは、auがLTEに使うBand 1(2.1GHz)やBand 18(800MHz)に対応し、VoLTEに対応することも公表しています。当然、mineoでも使えると思っていましたが、mineoが公表する動作確認済みリストをチェックすると、ドコモプラン向けにはTommyが表示されるものの、auプラン向には表示されず……。一抹の不安を感じつつも、関係者に確認すると「UQ mobileには対応している」と聞き、ならば、mineoも大丈夫だろうと購入を決めました。

APNリストには、UQ mobileのAPNがプリセットされていた。mineoのAPNは手動で設定した

 結果、無事にauの4G LTE回線に接続して使っています。ただし、APNの設定画面に「UQ mobile」はプリセットされているものの、「mineo」の名前はなく、手動でAPNを設定する必要がありました。今のところ、公式に動作確認が保証されているのはUQ mobileだけということでしょう。

 筆者は複数のMVNOと契約していますが、いずれもドコモ回線の使うもので、au回線のMVNOを自身で契約して使うのは今回が初めてでした。大阪の実家では、ケイ・オプティコムの「eo光」を利用し、そこそこ満足していて、これまでの取材でもmineoに対しては、堅実にサービスを増強しているようで良い印象を抱いていました。実際に使ってみると、評判どおり、かなりいい感じです。

 通信速度は可も不可もなく、まあまあ出るという印象。通勤電車の中など、ややじれったい速度に落ちることもあるのですが、それは、キャリアのSIMでも、ほかの格安SIMでもありますしね。mineoには、むしろ、そんなことが気にならなくなるような、「いいね!」と思えることもあったりします。それを挙げていきますね。

(1)データ通信プランでSMSが使える

 ドコモ回線の格安SIMでは、データ通信プランでSMSを使いたい場合は、有料のSMSオプションを追加するのが一般的です。一方、mineoに限らず、au回線の格安SIMには、SMSが標準サービスとして付帯しています。メールアドレスがわからない人にメッセージを送りたいときや、「LINE」の電話番号認証など、やっぱりSMSは使えるほうが便利ですよね。

(2)SIMカードが3サイズ対応

 これもmineoに限ったことではないのですが、au VoLTE対応のSIMカードは、端末に合ったサイズのSIMを取り外せる仕様になっています。海外でプリペイドのSIMを買うと、だいたいコレなので、コレが世界標準なのだと思います。ちなみに、ドコモ回線の格安SIMの場合、SIMサイズを指定して購入する必要があり、機種変更などに際して異なるサイズのSIMが必要になった場合は、カードを交換したり、サイズを変えるアダプターを購入したり必要が生じます。将来的に、使う機種を変えても、カード変更をする必要がないのは安心ですよね。

au VoLTE対応SIMカードは、Mini、Micro、Nanoの3サイズに対応
TommyのSIMサイズはMicroだが、サイズ変換アダプターが同梱されているので、Nano SIMでも装着可能

(3)「ご利用ガイド」がわかりやすい

mineoの契約者には、全42ページのマニュアルが届く。筆者がこれまでに契約したMVNOのマニュアルの中では最も内容が充実していると思う

 筆者はAmazonで購入した「mineo エントリーパッケージ」からmineoに申し込んだのですが、翌々日にSIMカードが届きました。その封筒に同封されていたのが「mineoご利用ガイド」という冊子。これがよくできているんですよ。SIMカードの取り付け方から、APN設定、さらにはスマホ初心者向けと思われるGoogleアカウントの設定方法や、アドレス帳の移し方まで、わかりやすく解説されていて、裏表紙には、困ったときの問い合わせ先も大きく記載されていました。mineoのユーザー満足度の高さは、こうしたところにもあるんだなぁと実感しました。

(4)メールアドレスがもらえる

筆者は取得したメールアドレスで「マイネ王」に登録し、mineoからの情報を入手するために利用している

 mineoのユーザーには、@mineo.jpのメールアドレスが付与されます。AndroidのスマホにはGoogleアカウントを設定するので、Gmailだけで十分と言えなくもないのですが、予備のメールアドレスもあると、なにかと重宝します。世界中に膨大な数のユーザーがいるGmailは、なかなか希望する文字列でのアドレスは取得できませんが、@mineo.jpは、まだ登録者が多くないので、希望のアドレスが取りやすいと思いますよ。

(5)フリータンクが役に立つかも?

 mineoは、ユーザー向けに「マイネ王」というサイトを開設しています。mineoのスタッフがユーザー向けの情報を配信したり、Q&Aのコーナーで、ユーザー同士が情報を交換して、疑問を解決したりできるコミュニティサイトです。本誌の読者なら、余ったパケットをみんなで共有できる「フリータンク」をご存知の方が多いのでは? その「フリータンク」にもここからアクセスできます。予定以上にデータ通信を使いすぎて……というピンチのときに役立つかもしれません。

「マイネ王」のトップページ。登録して、eoID(mineo加入時に取得するID)と連携させると、もれなく1GBがプレゼントされる
mineo独自の「フリータンク」は、入れるのも引き出すのも簡単。筆者も少しだけ入れたが、余裕があるときに入れておいたほうが、困ったときに遠慮せずに引き出せるような気がする

 Tommy+mineoを1カ月ちょっと使っていて、困ったこともありました。突然ネットに繋がらなくなるというトラブルに2度遭遇しました。原因がはっきりしないのですが、勝手にモバイルデータ通信がオフになったようで、それをオンに戻すだけで再接続できました。筆者のトラブルはすんなり解決できましたが、解決できない場合に「マイネ王」が役に立つことがあるかもしれませんね。