1秒からできるスマートフォンの画面の見やすさアップ技

1秒で切り替えられる「はっきり文字」機能などを活用しよう

　気が付くと、顔の前15cmくらいのところにスマートフォンがいたりする。近視が原因の1つだとは思うけれど、メガネをかけた状態でもそうなので、意識していないところで、画面の細かい要素や文字が見にくいと感じているのかもしれない。このままだと近視が進みそうだし、疲れやすそうだ。根本的に見やすさを改善する方法はないだろうか。

　前回紹介した、画面をいつでもどこでも拡大する「いつでもズーム」機能であれば、それなりに顔を画面から離せるかもしれない。ただ、常に「いつでもズーム」状態にしているのはさすがに勝手がよろしくない。そんな時に使えるのが、arrows NX F-01Jの独自機能「はっきり文字」だ。

　通知パネルのだいたいど真ん中に位置している「はっきり文字」をタップすると、画面内のあらゆる文字がずいっとデカくなり、Webページの文字やアプリ内の文字が読みやすくなる。読みやすくなるというか、部分的にはちょっとデカすぎるところもあるのだが、Webページは全般的にほどよい大きさ。なので、常時「はっきり文字」の状態でも良さそう。

通知パネルのほぼど真ん中にある「はっきり文字」

タップしてオンにすると、画面内のあらゆる文字が大きく、もしくは太くなる

標準状態のWebページの見栄え

「はっきり文字」をオンにした時のWebページの見栄え

　通知パネルを引き出してタップし、文字サイズが切り替わるまで、素早く操作すればだいたい1秒くらいだろうか。元に戻すのも同じ操作なので、「Webを見るときだけ大きくしたい」というような場合でも、サクサク切り替えられるのがありがたい。

　ちなみに、「はっきり文字」機能の実態は、フォントサイズを「特大」にして、フォントを標準の「Noto Sans」から「UD新丸ゴ」に変える操作を一度に行っているというもの。フォントサイズを変えなくても、UD新丸ゴにすると文字サイズがわずかに大きく、太くなり、それだけで見やすさの向上につながる。日常使用でさりげなく視認性を向上させたいなら、ひとまずフォントだけ変えてみるのもおすすめだ。

標準の「Noto Sans」の時の見栄え

「UD新丸ゴ」にした時の見栄え

　arrows NX F-01Jだけでなく、他のAndroid端末でもできる見やすさ改善策としては、端末設定の「ユーザー補助」を使う手がある。弱視の方のための機能というイメージもあるが、なかには多くのユーザーにとって見やすさを向上させるであろう便利な機能もある。

　例えば「拡大操作」は、画面をトリプルタップすることで、F-01Jの「いつでもズーム機能」よりも大胆に画面を拡大できるようになる。また、「高コントラストテキスト」をオンにすれば、文字に縁が付いたり、薄い色で表示されている文字が濃い色になったりして、背景色に紛れがちな文字もくっきりとした見栄えになる。

「端末管理」内の「ユーザー補助」の設定画面

「高コントラストテキスト」をオン。適用範囲はさほど広くはないが、ホーム画面などは明らかに視認性が向上する

通常表示の状態

「拡大操作」をオンにして画面をトリプルタップすると、ここまで拡大できるようになる

　もしこの記事に顔を近づけて読んでいるようなら、一度画面の見やすさにかかわる設定を探ってみてはいかがだろうか。

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