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純正アプリ「Motoカメラ」でQRコードを直接読む

【Moto G4 Plus】

 Moto G4 Plusでは、ソフトウェア的なカスタマイズが極力抑えられており、Nexusシリーズに通ずるようなシンプルな操作感を実現しています。プリインストールアプリも非常に少なく、そこが非常に気に入っています。

「Motoカメラ」の基本画面
メニューを呼び出すには右フリック

 とはいうものの、実はカメラ撮影アプリだけは端末メーカー自身が頑張って作ってほしい! もちろん、Android端末向けのカメラ撮影用アプリはそれこそ星の数ほどあります。ただ、サードパーティ製の汎用アプリでは、端末側のカメラ仕様を100%フルに活かせていないような気がしまして……。

 Moto G4 Plusでは「Motoカメラ」が標準アプリとして用意されています。顔認識、フォーカスロック、露出調整、静止画HDR撮影の自動有効化などを一通り備え、シャッター音量も控えめ。普段使いには十分です。

実際の撮影画像
HDR撮影の例

 「プロフェッショナルモード」に切り替えればホワイトバランスやISO、シャッター速度も調整できます。一般的なデジカメとほぼ同等の撮影が楽しめます。

 やや不満なのが、撮影直後の写真の扱い。iPhoneなどとは違い、直前に撮影した写真のサムネイルが画面隅に表示されません。写真を確認したいときは、カメラ撮影中に左フリックすると「Googleフォト」アプリが立ち上がるので、それを使います。つまり、モトローラ純正の写真管理アプリは入っていません。

撮影モードの切り換えメニュー
「プロフェッショナルモード」では設定可能項目が増える

 そして本題。Motoカメラで一番気が利いていると思ったところ──それはQRコード読み取り機能の統合です。

 フィーチャーフォン時代にあれほど当たり前だったQRコード読み取り機能ですが、iOS/Androidの隆盛以降、少なくとも「端末プリイン」での採用は後退しているように思います。キャリア系のAndroid端末はともかく、iPhoneでは何らかのアプリを後からインストールしなければなりませんでした。

 しかしながら、無料のQRコード読み取りアプリは広告表示が前提となっているケースが多く、筆者のように「QRコードが読めさえすれば、その他の機能は不要」と考える身からすれば、どうにも不満でした。

 MotoカメラのQRコード読み取りは、わざわざ撮影モードを切り換えたりする手間無く、普通の静止画撮影をしている最中に行われます。これが実にいい。端末ロック解除前にカメラをショートカット起動して、そこでQRコードを読める訳です(ロック解除はその後でOK)。

 読み込んだデータがURLの場合、画面にはその文字列が表示されるので、そこから直接リンクを開いたり、クリップボードへコピーできます。また、バーコード(JANコード)を読み込んだ場合は、その数列をワンタップでウェブ検索できます。大抵の場合、その商品を取り扱う通販サイトなどが検索結果にヒットしますので、最安値を調べたりするにも役立つでしょう。

QRコード読み取りに関するヘルプ。わざわざ読み取りモードなどを切り換える必要がない
QRコードを読み取ると、別の画面などに遷移することなく、直接URLなどが表示され、ブラウザーを起動したりできる